気ままにくすぐり小説

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案内された部屋は広く、ロケットの管制室のような机と椅子の配置であった。部屋の前面には大きなスクリーンがあり、部屋全体に机が複数並んでいて、椅子に座ると一人一人ディスプレイを見られるようになっている。部屋は満席で、全部で20人くらいいると思われた。
「では、本日の操業をはじめます」
若い青年の司会が言うと、スクリーンになにか映し出された。
「これはこの隣の建物、つまり先日開館したリゾートビーチの屋内の防犯カメラの映像です。休日の正午で大変賑わっています」
ひと通り映し終わると、画面が切り替わった。
「これは、スーパーダイビングという名の、新しいタイプのアトラクションの列の先頭の映像です。今まさにこれから乗るところですね」
先頭にいた小学生の高学年くらいの女の子が、レールの上を走ってきた一人用の椅子に座った。椅子には足置きがあり、肘を置くところもあり、自然な姿勢で楽しめるよう工夫されていた。足を揃えて座った後、係員は椅子に付いているベルトを足首と手首に装着した。これで、激しいアトラクションでの落下を防止するのだろう。係員はベルトが外れないか確認し、アトラクションがスタートした。女の子はいま、自然に椅子に座った状態で、肘置きもあるので、縛られていることを除けばかなりくつろげる姿勢であることが分かった。女の子がレールで運ばれていくのをカメラを切り替えながら追っていく。女の子の乗った椅子は、ジェットコースターのように昇っていくレールに乗る手前突然停止し、回れ右をして別のレールの上を走り始めた。女の子は訳がわからないと言った様子で、困惑しているようだった。
「本来このアトラクションは、ジェットコースターのように昇って、ドボンというよくあるものですが、管理局によって選ばれたため別コース行きが決まりました」
女の子はなにか叫んでいるように見えるが、身体は拘束されているので逃げられず、どんどん地下に潜っていくので声も届かないであろう。そして、地下の部屋の中に入り、扉は締り、拘束されているので完全に逃げられない状態となった。女の子の表情からは大きな不安が読み取れた。カメラは女の子のいる、部屋の内部を映しだした。部屋は学校の教室くらいの広さはあるが、内壁はコンクリートの打ち放しであった。一生懸命拘束具を外そうとしているが、無論できない。
「これから、この女の子を徹底的にくすぐり、そのデータを収集します」
突然、女の子の椅子が変形し始めた。この変形は計算されていて、痛くないように不自然に変形しないらしい。暫く経つと、女の子は、空中で脚は前に伸ばされ開脚し、腕は真上にピンと伸ばされた状態になった。座るところが変形し、脚は床で柔軟体操をするような体勢になった。開脚と言っても、無理はしない程度である。足の裏がと脇の下が完全に顕になった状態で、女の子は逃げようと必死になっている。
「それでは皆様、今回は実際に行って直に見学しましょう。行かない方は、係員を残しますので、残って頂いても結構です」
結局、全員が部屋を出た。

部屋を出てから約5分で女の子が拘束されている部屋に辿り着いた。マジックミラー越しには、全身を動かして逃げようとしているが、全く動かなせない女の子が見える。
「これから、実験を開始します。皆さんは、先日お配りした紙の段取り通りにお願いします」
俺達はくすぐりのプロで、今日はこの実験のために来た。私達の仕事はただくすぐるだけで、データの分析など難しいことは他の部門の人の仕事である。そして、俺は先鋒である。
俺は扉から部屋に入った。部屋の照明や温度は適度に保たれていた。突然前方から声がした。
「どうしてこんなことをするんですか!今すぐ外してください!お願いします!」
その声に反応し、女の子の方を見た。女の子はスクール水着で、顔は整っていた。それもそのはず。ここに来るのは管理局選りすぐりの美人だけなのだから。俺は無視し、右手をむき出しの足の裏に手を当てた。すると女の子はそれだけで足を引っ込めようとした。
「や、やめてください!訴えますよ!!」
構わず足の裏に爪を立て、往復し始めた。
「や、やあああっやめてくださいっあははははははははははははは」
女の子は膝を曲げて脚を引っ込めようとするが、ベルトがそれを許さない。ギシギシと音を立てて暴れ始めた。
「あはははははははははは!わははははははははははは!」
左手で足の指を反らし、右手で土踏まずの辺りを重点的に引っ掻く。すると、女の子はくすぐったさを少しでも和らげるために背もたれに頭を打ちつける。しかし、それも計算済みでクッションが頭を受け止め、全く効果が無い。女の子はくすぐられている足の方を向いては天井や前を向いて忙しい。
「わはははははははははははははは!はっはっはっはっはっは!んああああははははははははははは」
プールに入ってずっと晒し、かなり敏感になった足の裏をくすぐられるので女の子はいまにも発狂しそうである。
「あははははははははははは!ははははははははは」
次に女の子の後ろにまわって、背後から奇麗な脇の下をくすぐる。
「きゃあああ!あははははははははははははははははは!はっはっはっはっはっは」
手首のベルトが音を鳴らす。しかし、ベルトはそう簡単に外れるわけがない。脇の下を露わにしたまま笑い叫ぶ。
「わははははははははは!やめええええええ!あっはっはっはっはっはっはっはっはっは!おねがいしまああはははははははははは」
ただ触っているだけなのに、こんなにも暴れるなんて、人間て弱いとつくづく思う。俺は再度足の裏へ移動し、今度はヘアブラシでくすぐる。女の子は手でくすぐった時よりも大きな音を立てて暴れる。
「わはははははははははははははははははははは!ぎゃははははははははははははははははははは!あっはっはっはっはっはっはっは!」
拘束具がより一層うるさく鳴る。膝を曲げようと必死になっているが、先ほどと同様全く意味を成さない。
「はははははははははははははははは!とめてええええええ!あはははははははははははははははははははは!」
ブラシを土踏まず辺りを立てに擦ったり、指を持って付け根を擦るとよく効く。
「あははははははははははははは!だれかあああはははははははははは!あはははははははははははははははははは!」
これをあと1時間以上やって、女の子の体力はもつのだろうか。1時間後には完全に調教され、このことは忘れる。もし思い出したとしても、誰も信じないだろうから、安心というわけだ。
「あははははははは!あはははははははは!はははははははははははははは!とめっとめてええええええええあはははははははははは!」
「あははははははははははははは!ははははははははははははははははははは!やあああははははははははははははははははは!」
俺は手を止めた。女の子は足の裏を縮こまらせている。そして荒く息をしている。腕時計を見ると、もう交代時間を5分も過ぎていた。時間を過ぎる分には何も言われない。俺は部屋を出る。女の子は不安そうな顔で、俺が出て行くところを見ていたようだった。