今が子ども達の夏休みで良かったと思った。


自分の顔が寝不足で別人のようで

下の子の送り迎えをしていたら

ギョッとされた事と思う。




夫は普段通り

朝早く出勤していった。






子ども達の朝食を準備し


恐る恐るある棚を開けると


そこには

夫が前の晩に言った通り

離婚届があった。


記入出来るところは

記入してある。




そして

その近くの夫の小物入れに

無造作に置かれて1ヶ月程経っている結婚指輪。




部屋のドアを閉めて

離婚届と結婚指輪を手に

しばらくボーッとしていた。




私は

ここ数年

自分が大変でありあなたは何もしてくれない

自分が正しくてあなたは間違っている

という考え方になっていた。




夫の言葉に気持ちに

寄り添った事が最近あっただろうか。




考え方が違うのは当たり前であるのに

その意見を受け止めもせずに

頭ごなしに否定していた。




夫が変わったのではない。



夫はいつも家族の事を1番に考えてくれていた。



私の事を気遣ってくれていた。




変わっていたのは私の方だ。


夫に感謝する

尊敬する

応援する

癒す

一緒に楽しむ

数年前には当たり前にしていた事を

何1つしなくなっていた。






私は

毎日育児や家事に追われ

自分は大変だとかけずり回っていたけれど


何を考えていたのか

どうしたかったのか

どんな毎日を送りたかったのか。




考えたけれど

明確に何も思い浮かばなかった。




薄々感じながらも直視しないできてしまったけれど

段々と自分が無くなっていたのは感じていた。




でも今はしょうがない。


そう言い聞かせていたような気がする。






これは

先ず

自分と向き合わないといけないのかもしれないと

ボーッとする頭で決心した。








ここで

夫婦関係修復にあたり

1つ、こうしておいて良かったなと思う事。


離婚宣告をされた時に

反論したり否定したり、はたまた泣き喚いたりしなかった事。


夫の静かながら迷いのない口調から

本気が伝わってきて

言葉が出てこなかったというのはあるけれど。


いつものように

すぐ様否定でもしていれば

それこそ

今の生活は無かったかもしれない。