子ども達だけ元気であればそれで良い、

自分が例えボロボロになっても。




モヤモヤな最中私が出した答えのようなものはこの考え方だった。

答えというか、現状が辛くなった時に自分に言い聞かせるというか。

言いくるめるというか。




今思えば全く良くなかったのである。


もっと穏やかに笑顔で毎日を過ごしたかった。

夫と楽しく過ごしたかった。

夫が私にだけ向けてくれていた優しい笑顔が見たかった。




でも、乳児を含めた3人育児で1日が1週間があっという間で

夫を突き放し

外では元気に振る舞い

実家や引越し前の友達と電話する時には何事も無いように話し

無理をしてでも家事をこなし

自分をごまかし続けて過ごしていた。




今思えば破滅の道へと自ら突き進んでいるようなものなのに

私って強くなったな、母は強し

なんて当時の私は思っていた。




ある午後

上2人はそれぞれ小学校と幼稚園、末っ子はお昼寝をしている時間帯。


小学校に行く用事があるため、夕飯の準備に早目に取り掛かっていた。




これとあれを作って何時に起こして授乳して、ベビーカーより抱っこ紐の方が良いかな、一応ベビーカーいるかな、真ん中の子のお迎えにギリギリ間に合うかな、その後そのまま習い事かな、じゃあ準備しとかないと、

料理をしながら夕方にかけての流れをシュミレーションしていた。




この時も直ぐに横になりたいくらい疲れていた。




急に

不安が襲ってきた。




どうしよう。





1人でこなせるかな

誰にも頼れない

夫にも素直に話せなくなってしまった。




普段なら特に慌てる事も無い程度のスケジュールなのに

何か溜まっていたものが爆発したかのように

こわくなるくらいの不安感が襲ってきて

キッチンの床で座り込み涙がとまらなかった。




それからも度々訳もなく涙が出てきたり

朝が来るのがこわかったり

感情が薄れてきている感覚があった。




こんな状態でも

誰1人にも話さず

大袈裟ではなく髪を振り乱し歯を食いしばり育児と家事をこなしていた。




振り返るとおそろしい。

何か事故があってもおかしくなかったかもしれない。


末っ子をお風呂に入れながらウトウト寝てしまう時もあった。

揚げ物をしながらボーっとしてしまいヒヤッとする時もあった。




何事も無かったのが幸運だった。




家族のために

周りに相談して一旦休むべきだった。




なぜあそこまで1人で抱え込んでしまったのか。




多分根底にあったのは


どうせ夫に話してもまた私の気持ちは分かってくれない。




もっと奥にあったのは


夫にだけは分かってほしい


という気持ちだったと思う。