自分のままでゆるっと幸せに。

くるたんです。

 

 

 

初めましての方はコチラから

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少し、昔話をしようと思います。

 

 

 

 

 

私は

 

セックス依存症でした。

 

 

 

診断書は出されてないけど。

 

 

 

 

セックス依存症でした。

 

 

 

 

生活がおかしくなるまでのめり込みました。

でも、それがないと生きていけませんでした。

 

 

 

 

私は依存症だった。

 

 

 

 

 

セックスに

 

依存して

抜け出せなくなって。

 

 

 

 

 

そんな10年前の話を書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

まず、これは単なる自己開示であって

こうすれば治る、とか

こうしたらいい、とか

そういう方向性を示すものではないです。

 

 

 

ただ、そういう人だったんだなぁって思ってもらえれば。

 

 

 

 

 

 

 

私は昔から自分のことが好きで大切で

私を大切にしてくれない環境に拗ねていました。

 

 

 

 

 

小学校5年生のときに

親の転勤で東京から富山県に引っ越しました。

 

いきなり変わった環境に馴染めなくて

 

でも、仲間はずれにされたくなくて

 

嫌いなことも好きといい

分からないことも分かるといい

誰かが自分より人気だと不安になり

誰にでもいい顔をして

 

でも、苦しくて。

 

 

 

 

早くそんな環境から抜け出したくて

 

上京しようと関東の大学に行きました。

 

 

 

 

 

 

その頃、私には夢がありました。

 

小さな頃から憧れていた

声優さんになるという夢。

 

 

 

 

自分一人で声優学校を選び

バイトを週6で入れて声優学校のお金を払い

誰にも頼らず一人で夢を叶えようとしていました。

 

 

 

 

私が大学に行ったのは

学ぶ為じゃなくて

声優学校のある東京の近くにいたかったからです。

 

 

 

大学で龍くんに出会いました。

 

 

 

出会ったときからずっと

私の夢を応援してくれて

私のために働いてくれました。

 

 

 

 

 

 

私は私のために頑張ったけど

 

先に壊れたのは体でした。

 

 

 

 

 

 

声優学校のためにバイトをしているとき

飲食店の厨房で働いていたけど

厨房で働いていた日本人は私だけで。

 

もちろんみんないい人で優しかったけど

一人だけ人当たりの強いおばちゃんがいて。

 

私はその人に従うことができずに

その人と折り合いが悪くなってしまいました。

 

 

 

毎日

「なんでできないの!」

「ばか!」

「頭悪い!」

そう言われ続けて

 

でも周りの人は

「その人はそういう人だから」で何も思わなくて

 

 

 

 

私は私の夢のために

そこで働き続けました。

 

そこのバイトは条件が良かったから。

 

 

 

ある日、

大ぽかをして

その人に

 

「死ね!!」

 

と言われてしまいました。

 

 

 

 

 

そこでもう、

糸が切れてしまった。

 

 

 

 

 

私は全然大人じゃなかった。

 

うまいかわし方なんて分からなかった。

 

 

 

 

 

その人以外はみんな優しかったけど

 

でも、もうだめになってしまった。

 

 

 

 

 

バイトに行くのが怖くて仕方なくて

 

涙が止まらなくなった。

 

 

 

 

でも、自分の夢を諦めることはできなかった。

 

それしか生きる希望がなかった。

 

 

 

 

それくらい私にとって人生の全てだった。

 

でももう無理だったから。

 

 

 

 

声優学校に往生際悪く「休学届」を出した。

 

諦めきれなくて「退学届」は出せなかった。

 

 

 

 

 

 

それくらい私のとっての全てだった。

 

 

 

 

 

 

バイトは全部やめた。

 

飲食店のバイトに行きたくなくて

他に2つ掛け持ちしてたけど

それも全部やめた。

 

 

 

 

 

毎日泣いて過ごして

龍くんにすがるしかなかった。

 

 

 

 

 

でも、私に価値なんてないから。

 

女の体しか価値がないから。

 

 

 

 

 

だから、その体で役立たずの私のことを

龍くんに守ってもらおうとしていた。

 

 

 

 

 

セックス依存症になったのは

セックスが好きだからじゃない。

 

それしか私には価値がないと思っていたからです。

 

 

 

 

 

人並みに好奇心はあるけれど

その時は確かに異常だった。

 

 

 

 

 

セックスをしていないと不安で不安で仕方なかった。

怖かった。

 

 

捨てられると思っていた。

 

 

 

 

女の体しか

私には価値がないと思っていた。

 

 

 

 

 

だから時間がある限り

龍くんにセックスを強要したし

龍くんがセックスを嫌がると

奈落の底へ突き落とされたような気がした。

 

 

 

 

私の経験人数は龍くん一人です。

でもそれはきっと運が良かっただけ。

 

 

 

 

 

龍くんが私に尽くしてくれていたから

私は龍くんだけに依存したのです。

 

 

 

 

 

 

ギャンブル依存症だったのもその頃です。

 

働くのが怖くて

でもお金を稼ぐことに固執していて

運が良ければ稼げるギャンブルにのめり込んでいった。

 

 

 

 

消費者金融から借金もして

親からもらった仕送りも

何も言わずギャンブル代にあてた。

 

 

 

大学の学費ももらってたのに

それも全部ギャンブルに使った。

 

 

 

 

ギャンブルをしていると

擬似的に働いている感じがした。

 

 

 

 

働いて役に立っている感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

私が依存症になったのは

 

私自身には価値がない、と信じていたからです。

 

 

 

 

 

女である私

お金を稼ぐ私

 

 

 

 

それしか価値がないと思っていたから。

 

 

 

 

 

 

だから、それを否定されると存在そのものを否定された気がした。

 

 

 

 

 

 

 

お前には生きていく価値がない、

そう断罪されている気分になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

転機が来たのは

 

体を壊して実家に戻っていた頃でした。

 

 

 

 

 

 

親からお金を盗んで

 

龍くんに会いに行きました。

 

 

 

 

 

でもやることはずっと一緒。

 

セックスしてギャンブルして。

 

 

 

 

 

 

 

その頃に

花ちゃんを妊娠しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は堕ろそうと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

だって、最低な私の子どもが幸せになるはずないと思ったから。

 

 

 

 

 

 

そのことを親に話すと

「堕ろすのだけは絶対にダメだ」

と言われました。

 

 

 

わけが分からなかった。

 

 

 

 

私が幸せにできるはずがないのに。

 

子どもが不幸になるだけなのに。

 

もう頑張れないよ。

もうできないよ。

 

 

私、お父さんとお母さんが思ってるようないい子じゃないもん。

 

私、ずっと頑張ってきたよ。

 

長女だし、頭いいし、

二人が入れなかった大学にだって入れたよ。

 

 

でも、もう無理だよ。

本当はなんにもできないダメ人間なんだよ。

 

価値なんてないんだよ。

 

 

お母さんとお父さんに愛されるようないい子じゃないんだよ。

 

 

 

 

 

そう伝えました。

 

 

 

 

 

「子どもはお父さんとお母さんが育てるから」

「だから堕ろすんじゃない」

 

 

 

 

 

そう言われました。

 

 

 

 

 

 

その時、ちょっとだけ

 

ほんのちょっとだけだけど

 

あれ?

 

って思ったの。

 

 

 

 

 

こんな私は愛されるはずがないと思っていた。

 

 

だから、

堕ろしていいと言われると思っていたし

 

子どもの面倒も見ないと言われると思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

とにかく、龍くんとこれからどうするか話をしてきなさい、

 

そう言われて龍くんに子どもができたことを伝えました。

 

 

 

 

 

 

龍くんはびっくりしてたけど

 

「別れるつもりはない」と言ってくれました。

 

 

 

 

 

 

これも、私にとっては信じられないようなことだった。

 

 

 

 

 

 

ずっと最低なことしてきたし

金食い虫だし

わがままだし

 

こんな私と一緒にいるのは私がヤれる女だからだ、と思っていたから。

 

 

 

 

 

 

だから、子どもができたことを伝えたら

すぐに連絡が取れなくなると思っていた。

 

なんとなく男とはそういうものだと思っていた。

 

 

 

 

 

 

でも、あっという間に

 

婚姻届を出して

 

結婚式をして

 

二人暮らしを始めて

 

花ちゃんが生まれた。

 

 

 

 

 

 

花ちゃんがお腹にいるとき

 

私はやっと死のうとすることをやめた。

 

 

 

 

 

 

私が死んだら

 

花ちゃんも死ぬから。

 

 

 

 

 

 

 

私の命は私だけのものではないんだとやっと理解できた。

 

 

 

 

 

 

産後は4ヶ月位実家にいた。

 

上げ膳下げ膳で全部実家の家族にやってもらった。

 

 

 

 

 

 

その頃にはもうセックス依存症ではなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

育児で忙しかったのもあるけど

 

セックスできなくても

龍くんは私と一緒にいてくれるから。

 

 

 

 

 

断られても奈落の底に落ちることはなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

それが、私がセックス依存症だった頃の話です。

 

 

 

 

 

もし身近に

わけのわからないことをしている人がいたら

 

 

 

その人は自分のことを

「生きる価値がない」と勘違いしてるんだ。

 

 

 

 

 

 

だから、おかしなことをやる。

 

 

 

 

 

 

生きる理由が欲しくて

生きていていいよと許してほしくて。

 

 

 

 

 

 

もし、私と同じように依存症に苦しんでいる人がいるとしたら

 

 

私が許すよ。

 

 

 

 

 

 

生きていていいよ。

 

最低なまま生きていていいよ。

 

 

 

なんの役にも立たないまま生きていていいよ。

 

 

 

 

金食い虫のまま生きていていいよ。

 

たくさん迷惑かけたまま生きていていいよ。

 

 

 

 

 

いいんだよ。

 

 

生きていいんだよ。

 

 

 

 

 

大丈夫だよ。

 

 

 

世界は本当は優しいよ。

 

 

 

 

 

 

 

世界はきっと私が思っているより優しいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

それが私がセックス依存症になって分かったこと。

 

 

 

 

 

 

 

私は愛されていた。

 

それに気がつけたこと。