「最近、ママの体調ずっと悪くてごめんね。」

 

 

その言葉がなかなか出てこなかった。

 

 

 

 

 

 

体調悪いのは事実だし、

元気が無いのも事実だけど、

 

謝ることができなかった。

 

 

 

 

謝ったら、

「大丈夫だよ」

「気にしてないよ」

そう言われることは目に見えていたから。

 

 

子どもに心配をかけたくなかった。

 

 

 

平気なふりをした。

 

なんでもないふりをしようと頑張ったけど、

やっぱりずっと体調は悪くて、元気はなくて、

いつも通りにはいられなかった。

 

 

 

「ママ、ずっと風邪引いててごめんね」

 

 

 

それでも、

その一言がどうしても出なかった。

 

しょうがないもん。

風邪引きたくて引いてるわけじゃないもん。

わざとじゃない。

 

心の奥底ではそう思っていたから。

 

 

 

 

 

 

私が、

「子どもに心配をかける親である」自分

許してなかったから。

 

 
 
私が、私を許してなかったから。
 
 
 
 
 
 
 
私の母は生理痛がひどい人で、
月に二・三日寝込む日があった。
 
薬を何粒も飲んで、
それでも「全然効かないの」と愚痴っていて。
 
 
私は動けなくなる母が心配だった。
 
でも、家事を代わりにやるでもなく、
とりわけいい子になるわけでもなく。
 
 
 
ただ、お母さんのことを不安に思っていた。
 
 
 
 
 
私は元気だけが取り柄くらいで。
いつも笑顔で。
 
子どもたちにも心配をかけたくなかった。
 
 
 
 
子どもに心配をかける親になりたくなかった。
お母さんみたいになりたくなかった。
 
子どもたちに昔の私が感じた不安を感じさせたくなかった。
 
 
 
 
 
だから、
体調が悪い自分を認めることができなかった。
許すことができなかった。
 
「ごめんなさい」が言えなかった。
 
 
 
 
 
 
それに気がついて、
謝ってみようと思った。
 
 
 
子どもたちに、
「ずっと風邪引いててごめんね」って言おうと思った。
 
 
私みたいに不安にさらされるかもしれない。
怖くなるかもしれない。
 
私のように
「体調が悪くなってはダメだ」と
変な前提を持ってしまうかもしれない。
 
それでもいい、と私は私を許した。
 
子どもたちを信じることにした。
子どもたちの力を信じることにした。
 
 
 
 
 
 
 
心配をかけてはダメだ。
 
龍くんにはいいけど、
子どもたちにはダメだ。
 
そう、頑なに思っていた。
 
 
 
大切だから。
好きだから。
愛しているから。
 
 
 
だから、心配をかけてはダメだ、と。
 
 
 
 
 
それでも、そう思っているかぎり、
この風邪は治らないのだろう、と観念した。
 
 
 
 
こんなに長く風邪を引き続けるのは初めてで。
 
 
 
 
ここを乗り越えるしかないのだろうなぁと思った。
 
 
 
 
 
 
子どもに心配をかけていい。
心配させていい。
怖がらせていい。
不安にさせていい。
 
 
それでも子どもたちは大丈夫だと、信じるのだ。
 
 
 
 
 
 
私の母は子どもに弱みを見せない人だった。
いつも大丈夫そうな顔をしていた。
 
 
 
 
それでも、
私は勝手に心配したし、
勝手に不安になった。
 
 
 
子どもたちもきっとそうなのだろう。
 
 
 
 
私がどんなに手を尽くしたとしても、
子どもは勝手に心配するし不安になるのだ。
 
 
私がそうだったように。
 
 
 
 
 
 
なら、私は私を許すために
「ごめんなさい」を使おう。
 
 
心配をかける自分を許すために
「ごめんなさい」を言おう。
 
 
 
 
 
 
 
心配をかける親である自分を許すために
私は子どもたちに「体調悪くてごめんね」と言おうと思った。
 
 

 

そして私は子どもたちに謝った。

「ママ、ずっと風邪引いててごめんね」

体調が悪くなってから初めての「ごめんなさい」だった。

 

 

 

子どもたちはあっけらかんとしていた。

本心かどうかわからないけど、

「別にいいよ~」と軽く返事をしていた。

 

 

 

 

 

 

子どもたちの反応よりも

私自身がそれを子どもたちに言えたことにほっとした。

 

あぁ、やっと許せたのだな、と思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

心配をかける親である自分を許すことができたのだなと思った。

 

 

それからもまだ体調は悪い。

体調が悪いと機嫌も悪くなるし愚痴っぽくなるし、

私はぶっちゃけ面倒くさい人間になる。

 

 

 

 

もう、それでもいいや、って許すことができた。

 

だって実際喉痛くてしゃべりたくないんだもん。

 

頭ボーッとしててなにか言われても考えまとまらないんだもん。

 

鼻水ぐずぐずで息しづらいんだもん。

 

 

 

 

それでいい。

そのままでいい。

 

 

体調悪いまま。

機嫌悪いまま。

面倒くさいままでいい。

 

 

 

だってそれが私なんだもん。

 

 

 

 

無理して頑張ってみて失敗して。

それが私なんだもん。

 

 

 

 

 

そんなんでいいんだ。

そんな私が最高なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもに心配かけていいよ。

子どもを不安にさせていいよ。

 

 

 

親は信じるしかないから。

 

 

子どもたちはそれでも大丈夫だ、

幸せになる、生きていける。

 

そう、信じるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

信じるのは怖いし、不安になるし、

無責任なような気さえするけど。

 

 

ただ、それでも

私は子どもたちを信じる。

 

 

 

 

 

子どもたちの

「幸せになる力」を信じる。

 

 

 

 

たとえ、

私のことを心配して重荷を背負ったとしても、

私を抱え込んで苦しむことになったとしても、

 

それでも大丈夫だ、と。

 

 

 

 

 

 

 

親とは切ないものだなぁ。

 

勝手に背負われては

勝手に捨てられていく。笑

 

 

 

 

 

 

 

それでもいいんだ。

 

 

 

子どもたちにもらったものは、

数え切れないほどあって、

 

勝手に背負われて、

勝手に捨てられたとしても、

 

私はそれでいい。

 

 

 

 

 

好きに生きればいいさ。

 

 

 

 

 

 

私が子どもたちに望むことはもうほとんど何もないんだ。

 

生きていてさえくれればそれでいい。

 

 

 

 

 

それだけだからなぁ。

 

 

 

 

 

 

死ぬことが悪いとは思わないけど、

やっぱりもっとこの世界で一緒に遊んでいたいから。

 

それだけはやっぱり私のエゴで。

ただの私のわがままなのだけど。

 

死んでほしくないと、

思ってしまうことは止められないけど。

 

 

 

 

 

 

それでいいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

愛してるから。

 

 

 

 

 

 

子どもに心配をかける親でいていいよ。

 

それでいいよ。

 

 

 

 

 

 

 

そのままでいい。

 

大丈夫。

 

 

 

 

 

子どもの生きる力を

幸せになる力をナメるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロットカウンセリング

ホロスコープ鑑定やってます♡

 

 

【関連ブログ一覧ページ】

 

⇒タロット

 

⇒占星術

 

 

お申込みはベイスからどうぞ✨

 

 

来栖照企画