私は私が大切だ。

 

 それと同じくらい大切な人がいる。

 

 子供とパートナーだ。

 

 

 パートナー(龍くん)は自分が嫌い。

 

 私のことはとても大切にしてくれるけど、

 

 嫌いな自分の子どもはあまり好きではないそうだ。

 

 

 私は子どもが大切だから、

 

 龍くんにも子どもを大切にして欲しい。

 

 私の前だけでいいから。笑

 

 

 

 けれど不思議なことに、

 

 龍くんは私の前では子どもたちを嫌いながら、

 

 私がいないところでは普通に「パパ」として

 

 子どもたちを愛しているし、

 

 子どもたちからも愛されている。

 

 

 

 私が大切なものを大切にして欲しい。

 

 敬意を払って欲しい。

 

 なぜならそれが私の中のスタンダードだから。

 

 

 自分が生理的に受け入れられないのなら、

 

 仕方がないのかもしれないのかも知れないけど。

 

 

 

 例えば私はホラーが苦手だけど、

 

 ホラーを好きな龍くんを否定しない。

 

 龍くんが大切にしている漫画も否定しない。

 

 なぜなら、ホラーではなく、漫画ではなく、

 

 龍くん自身に敬意を払っているからだ。

 

 龍くん自身がとても大切で、

 

 龍くんにつながる全ても大切だと思っているからだ。

 

 

 

 だから、私が大切にしている子どもたちを

 

 大切に慈しんでほしいのだ。

 

 

 

 私から見ると龍くんは拗ねているように見える。

 

 自分の一番大好きな人(私)が子どもたちを大切にしてるから、

 

 その大切にしているものを壊してしまいたい。

 

 そんなふうに感じる。

 

 私の前以外ではそんなに子どもたちに怒ったりしないのだ。

 

 龍くんはもともとすごく理性的で、

 

 怒ることがない。

 

 大人の見本のような人だ。

 

 

 

 今、きっと子ども時代をやり直しているのだろうなぁとも思う。

 

 昔から、彼は手のかからない優等生だったと聞いている。

 

 体も大きく、性格も良くて、勉強もできる。

 

 愛想もいいし、モテるし、

 

 でも、決して驕らず、人付き合いもよく、完璧な人。

 

 そういうイメージを持たれていた。

 

 本人は自分でよく「ワルだった」みたいなことを言っているが、

 

 まぁ、周りの圧力からのほうが強かったんだろうなぁと思う。

 

 

 

 私の大切な人は龍くん自身でもある。

 

 だから、龍くんが自分を粗末に扱っているところを見ると

 

 とても悲しくなるし、怒りが湧いてくる。

 

 私の大切な人を大切にしてよ!! って。

 

 それが龍くん自身で自分を粗末にしていると分かってはいても、

 

 どうしたって私は龍くんを大切にしたいし、

 

 周りからも大切にされてほしいと思っている。

 

 大切にされて当然の人間だと思っている。

 

 

 

 本人が気づかない限りどうしようもないのだろうと思うけど。

 

 ただ、私の前では自分を大切にするフリでいいから

 

 大切にしておいて欲しい。

 

 

 私のために。

 

 

 

 

 私が大切だというのなら、

 

 私が大切にしているものも大切にしてほしいのだ。

 

 それが当たり前だと思っているから。

 

 私の大切にしている人やものは大切に扱われて当然だと思っている。

 

 

 

 大切にされていないと感じる時、

 

 それは私が私を大切にしていないときなのだろう。

 

 だって、私、言っちゃうもん。

 

 私の事、大切にしてね。

 

 って。

 

 私の大切な人、大切に扱ってね。

 

 って。

 

 

 

 例えば、それが電車の席だったり、

 

 荷物置き場だったり、

 

 行列の並び方だったり、

 

 子供同士のじゃれ合いだったり、

 

 それでも言うもん。

 

 

 

 私の大切な人を大切にしてください!

 

 って。

 

 電車の席が座れそうだったら、

 

 遠慮しないで座りに行くし、

 

 龍くんにも、座りなよ、って言うし。

 

 荷物置き場が遠かったら、

 

 近くの他人に取ってもらったり、

 

 荷物渡してもらったり。

 

 行列の横入りには

 

 「最後尾はあっちですよ」って言うし、

 

 異様に詰められて嫌だったら

 

 もう少し間隔あけてくださいって言うし。

 

 子ども同士のじゃれあい(殴る蹴る)だったとしても、

 

 私が見ているのが嫌だったら、

 

 ママはそういうの好きじゃないから辞めてって

 

 子供相手でも言うし。

 

 

 

 基準は全部自分が快かどうか。

 

 世間体とか常識とかどうでもいいや。

 

 

 

 私は大切な存在だから。

 

 私に大切にされている存在も、

 

 大切にされて当たり前だと思っているの。

 

 

 

 ただ、それだけ。

 

 そういうことってだけ。

 

 

 

 

 

 でも、それが当たり前じゃない龍くんには

 

 何度も何度も伝えるしかない。

 

 私は大切な存在。

 

 あなたもとても大切な存在。

 

 だから、大切にしてねって。

 

 大切に、

 

 私を扱うように大切にしてね、って。