熊野の旅の最後は鬼ヶ城です。
子供のころ父に連れて行ってもらった時は、面白い岩があるんだな~くらいにしか思わなかった。
岩の性質で、風と波に削られて浸食が進んでいます。
そんな岩ばかりの場所に咲いている花。

入り口に一番近い場所、「千畳敷」と名前が付いています。

どれくらい広いか・・・
息子と比べたら広さが少しはわかるかな?
頭打ちそうにしゃがんでいますが、息子の身長は185センチ。

上の岩は今にも落ちそう。
子供のころ見た時と比べると、ひさし部分が短くなっている気がします。
上の岩の先、台風の時などに落ちるんだろうな~。

海の方に回って覗いてみると、こんな断崖が続いています。
この遊歩道をぐるっと歩くと40分ほどかかるそうです。



低い手すりがあるだけで、狭い岩場です。
歩くの怖かった~~^^;

少し行ったところにぽっかりと穴が開いていました。
先に行って上から覗き込んでいた私を、下から息子が撮ってくれました。



下は私が撮った息子。
下から撮るのは平気なんですが、上から覗き込んで撮るのは怖かったです~~~。

ぐるっと一周…とも考えたけど、少し行ってみただけで怖くて先に進めませんでした。
引き返してきたところで振り向いてパシャ!
後ろに見えている大きなでっぱりが、先ほど息子がしゃがんでいたところ。

子供のころは怖いと思わなかったけど、今は怖いと感じる。
悪天候の日は見る事が出来ない入る事が出来ない鬼ヶ城でした。

ここに行って感じた事。

2年前の8月末に東北の三陸海岸沿いのバスツアーに行きました。
大震災の起こる前の年の夏です。
リアス式海岸の三陸は、この鬼ヶ城みたいに切り立った岸壁が続いていました。
あちらは大理石など硬い地質で、柱上の岩がでこぼこと並んでいました。

ここ、熊野は岩の性質が違うからこんなにえぐれているけど、よく似ています。
三重は志摩半島から熊野灘にかけてリアス式海岸が続いています。

リアス式海岸・・・急な地盤の変化があって、今まで山だったところが急に海になりできた海岸線

小学校のころ、そう習いました。
急な地盤の変化…まさに、東北の大地震のこと。
このあたり三重は、南海トラフ地震が来れば大きな被害を受けるであろうと言われています。
急激な地盤の沈下や隆起がある土地・・・まさに、鬼ヶ城が目に見えるそれ…だと感じました。
海の底から砂でできた地質が盛り上がってきたかな。
志摩半島のリアス式海岸のところは、いきなり沈んだ土地なのでしょう。
過去に起きているという事は、未来にも起きるかもしれない。

熊野川沿いに起きた大きな水害と、次は起きるかも知れない大震災。
いろんな事を考えた旅でした。




東北旅行の記事は↓このあたりに載せています。
 http://ameblo.jp/kururine/archive1-201008.html