大正13年9月19日 | 胡桃澤盛のブログ

胡桃澤盛のブログ

戦間期の農村に生きた一青年の日記。長野県下伊那郡河野村。大正デモクラシーの時代、左傾青年運動にも心を寄せていた胡桃澤盛(くるみざわ もり)は、やがて村長となって戦時下の国策を遂行する。その日記には、近代日本の精神史が刻み込まれていると言えよう。

九月十九日(金曜) 晴

朝作りりにコンクリー用の砂を上げる。

食後、前日運搬せる礫を土蔵内に入れる。

午后夕迄此の作業を為す。

夜、村社祭典余興の寄付に廻る。安田金造氏の組を廻る。良く話しが判るので痛快だった。予定以上忽ち定る。