大正13年8月24日 | 胡桃澤盛のブログ

胡桃澤盛のブログ

戦間期の農村に生きた一青年の日記。長野県下伊那郡河野村。大正デモクラシーの時代、左傾青年運動にも心を寄せていた胡桃澤盛(くるみざわ もり)は、やがて村長となって戦時下の国策を遂行する。その日記には、近代日本の精神史が刻み込まれていると言えよう。

八月二十四日(日曜) 晴

昼休みの来るのを一日廿四時の内で最も俟つ様になった。走幅跳で踏切の二三歩前を緊張した足取で走る処を想うとやって見たくてらない。前、福井の平除草。午后も同じ。独りで仕事をしてる方が愉快だ。