どの店にもいらないやつがひとりはいる。
百均に買い物に行った。
いつもかんじいい、あいさつしてくれるおねーさんがいた。
うれしかった。
わたしは、ひそかにタイミングをうかがい、
そのひとがレジにくるのを待った。
それまでは、ずっと、雰囲気がわるい、絶対、接したらアレな思いをしそうな、主婦くらいのおばさんがレジにいた。
絶対、かかわりたくない雰囲気のやつだ。
絶対、なんか嫌な音をたてたり、嫌な接客をやるぞ、会わなくてもわかる。
あっ、あのひとがレジに。
わたしはレジに行った。
すると、あのひとが
「レジ休止中」の札をレジに置いた。
え?
でもちょっとひっこめた。
わたしに気づいたのか、なら
どうぞ。くらい言えよ。
一瞬、ためらった。
「こちらにどうぞ~。」
げっ!あいつだ、
横から、いらないのにあのおばさんの声。
しぶしぶ、そちらに言った。断って、むりやり品物を、あのおねーさん側に置けばよかった。
おばさんは、袋をとると、
ガシャッ!と
嫌~な、うるさい音をたて、
ストレスと不快ななにかを見事届けてきた。
うわっ。まゆをしかめた。
なんかわざとやってそうだ。
ありがとうございました~、
も
なんか「へっ。ざまあみろ笑」
な響きを感じた。
性格からすでにいやしいかんじだ。
やっぱり。だから言わんこっちゃない。
あのおねーさんも、はやく気づいたりしろよ。
わたしも、次はもう
さっと無理矢理品物を置こう。
あんなババアにはつけ入らせない。
ゆっくり歩いてたら勧誘に会いやすいから、注意。
はやく歩けば声をかけにくい。
でも、やっぱりあんなババアはいらない。
いらない、を表すのに、
いい例えは、
どのくらいいらないかというと
「目当ての店員にレジを頼もうとしたらすかさず空気を読まずに、わざとかってくらい、「こちらへどうぞ」というやつ」
くらいいらない、
がダントツナンバーワンだ。
言い過ぎかもしれないけど。
お前じゃねーよ!
いらんわ!と言いたくなる。
誰もが経験はあるだろう。
どちらもいけるわたしにとって、かわいいおねーさんとのひとときはだいじなのだ。
じゃまするな。なんぴとも。ゆるさぬぞ。
ゆるさヌッティ。
なんでもない。
わたしは、目当てのひとにたのむときは、
小銭をだすタイミングを調整する。
受け皿がおいてあると、
んっ。てかんじで、そちらに出さないといけない的な場合もある。
だから、レジに行ってからおもむろにサイフを出し、
今から探しますよと見せかけて小銭を取り出し、
皿には目をやらず、
目当ての店員さんを見て、
あたかも、今小銭を出したし、目の前にあなたの手があるからそっちのほうが丁寧だし早いかもだから、
だから、わたします、と
なかば無理矢理、手のほうに小銭を差し出す。
千円札だと、あまり手が触れないから、
小銭だ。
ねちっと、かなりふかく、ねっとり、手に触れることも可能だ。
むかし、手のひら全体を押しつけるようにかなりディープなおつりのわたしかたをしてきた女の子店員がいた。
あれはヤれた。
もったいなかった。つかんでおけばよかった。
後悔はやらなかった時に起きる。
可能なかぎり、やるを選ぶべきだ。ヤるを。
ヤりまくるのだ。
ヤりまくらなかったことを、人はさいごに後悔する。いちばん。きっとね。
わたしは大丈夫。えいえんに生きるし。
とにかく、そうやって小銭をわたせば、拒む人はまずいない。
まんまと手にタッチ。
ぐふふ。
変態じゃないよ。
きっとあの女の子店員だってわたしに触れてほしいだろうから、いいわけを用意してあげただけ。
女は言い訳があれば大胆になれる。
逆に言い訳がないと、したくてもできないこともある。
わたしはおんなだから、わかる。
同性を口説くのがいちばん楽だ。
どちらもイケる利点だと思う。
ただ、やっぱり空気を読まない「おまえじゃねー」はいらない。
恋愛でも、目当てのひとにコナをかけたいのに、
意図せず、べつのやつが勘違いして喜んだりする場合がある。
おまえじゃねー、である。
思うに、いらない。と感じるような輩は、
たいがいが、気がきかないのである。
察するちからがあれば、今は出るタイミングじゃないとか、だれがだれに好意を持ってるかくらいはわかるはずだ。
こういうやつは、使えない。
こんなやつは、まじいらねー。
そんなふうにならないこともだいじなんだ、逆説的に。
いるやつでいたい。
いらないやつじゃ、なく。