先週末、ちょっと具合が悪いと言ってたおばあちゃんが日曜日には元気になり、代わりに私のほうが調子が悪く風邪薬を飲んで一日ボーッと過ごした。

昨日の月曜日は体調も良くなり、除雪で山となった雪のてっぺんを崩してくれ、というのでカンジキ履いて小さな雪山に登った。


普段しないことだから、ちょっとの作業だけれどけっこう汗をかき、へとへとに。
やらなきゃいけない仕事もあったがもうやる気がせず、でもおばあちゃんに頼まれた大根ナマスは作ろうとおばあちゃんちの台所に立った。

大根と人参を刻んでいるわたしの背中におばあちゃんが話しかけてくる。

 

おばあちゃん(89才)は毎晩近所に住む友だち(94才)と電話でおしゃべりしているのだが(二人とも高齢で外に出ないので)、ご近所のことや昔のことなどあれこれ話しているらしい。それをわたしに報告するのだが、昨日はその昔のことをさらに思い出し、元気よくわたしにいろいろ話してくれた。おじいちゃんとの出会い、なぜこの町に来たのか、子どもたちが小さかったころのことなど、あれやこれやと話している。わたしも夫の子ども時代のことなど興味深く聞くのだがそれに呼応して自分の子ども時代を思い出し話してみる。

 

これだけだととてもいい嫁と姑の関係のように見えるけれど、じつはけっこうストレスがたまるのだ。

なぜだろう?と考えてみた。母の話すエネルギーはすさまじく、昔からだけどとにかくよくいろんなことを話して聞かせる。今までは聞くだけだったのが、最近はつきあいも慣れて少しは自分のことも話せるようになった。

でもやはりそこには遠慮もあり、言葉を選ぶ。そのうえ話に呼応して自分の昔のことを思い出す。

 

きっとそれが疲れるのね。

 

年を取ると昔のことを思い出し、昔のことばかり話すようになるって聞くけれど、もうおばあちゃんはそういう世界に生きてるのね。でもわたしは違う。まだ違うと思う。

 

きのうはうちに帰って一杯飲みながら珍しくテレビに没頭した。

ストレス解消するために気分を変えねば!と強く思った。

 

つい先日も友だちと会うのをキャンセルした。調子が悪いというのもあったけれど、人とのおしゃべりってけっこう疲れるのよね。

 

でも昨日のことがあり、自分はどうしたいんだろう?このままでいいのかな?なにがしたいんだろう?などと考えたことでありました。

 

とにかく春になって雪が解けて、歩きたい。それがいま一番の願いです。