娘は自分で自分の

世界を開いていき

17歳で家を出て行った

結婚し子どもを

3人産んだ

その子どもたちも

来年は高校生と中学生

になる

娘は私のことを

手のかかる4人目の

子どもだと思っている

私はもともと結婚に

夢などなかった

ただ子どもが欲しかったのだ

だから人柄だけで

この人でいいと決めた

優しかった

人を傷付ける人ではなかった

それで良かった

だけど私はダメ人間に

してしまい ガンで死んでしまった

でも子どもが残ったから

良かったんだ

それも3回も妊娠して

まともに生まれたのが1人

天は私に1人しかくれないと

決めたようだ

私の1人娘が

普通に育ったのは奇跡だ

つらつら考えていたら

そう結論した

娘は私に苦言を呈するし

甘やかしてもくれない

つくづく良かった

あー良かった

 

やっぱり私は1人でいるのが

いいみたいだ

1人でいるのが好きだし

楽しいし ワクワクする

それで人が来ると

できる限りのおもてなしを

して ちょっとの間ならいいが

長いことしていると

人をダメにしてしまうと

いうことに

やっと気付いた

人に良くする

優しくする

私はいいことだと

ずっと思ってきた

だけど やっと

この年になって気付いた

私はダメ人間製造元

なんだと

人の役になんか

全然なっていない