僕流、子供の成績の伸ばし方! | (旧)薄口コラム

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おととい授業終わりに塾の先生と飲んでいたときに「上手い授業の作り方」って話になった際に、僕と相手の意見が大きく割れたのが面白かったので紹介します。


発端はお相手の先生が「科目研究と授業準備にどれだけ時間をかけて、授業外でどれだけ生徒の管理をしてあげられるのかが大切」って言ったのに対して、僕が「ってか授業の準備とか生徒の時間管理とかどーでもよくないっすか?」って返したこと(笑)

「えっ!?」って顔をされてそこから議論に発展しました。


相手の先生の主張をまとめると以下のカンジです。

・授業は分かりやすい授業を作り、しっかりと話を聞く姿勢なども身につけさせることが大切

・クラスの結束を高めて、皆で受験を乗り越えるという空気作りが必要

・宿題はこまめにチェックして確実にこなさせ、コツコツと解ける力を身につけさせる

・基本問題を徹底的に繰り返し定着させることで、応用する力が身に着く


それに対する僕の主張はコチラ

・そもそも殆どの子供なんて勉強が嫌いだから「分かりやすい授業」なんて求めていない。面白い授業で引きつけてモチベーションをあげる方が効果的

・受験は個人のもの。他に言い訳を求めさせないためにも、「ひとり」を強調した方がいい

・できない子は当然努力すべき。できる奴・センスのある奴に宿題を強制させるのはその子にとってコスト

・基本問題は「知識」、応用は「思考」。猿が単語覚えても頭はサルのままなんだから、「考え方」を教えないと応用力なんて一生身に付かない


面白いくらい真逆ですよね(笑)

そもそも僕は「授業のうまさ」なんて必要ないと思っています。

誤解のないように言っておくと、一緒に授業している人の中で一番研究しているし、一番上手いという自信があった上での発言です。


授業のスキルではなく、「なぜ子供たちはつまずき、問題が解けなくなるのか?」という根源を探り、それに対する解決策を探すことの方が大切だというのが僕の主張です。

イメージとしてはいわゆる「先生」的な力ではなく、コンサルティングのような力こそ必要といった感じです。


たとえば数学を教えるのだとしたら、解き方や公式を教えて問題を解かせるのではなく、その問題は何が聞きたいのかとか(本質的な問題は何か)、この単元の問題に出会ったら皆はどのように頭を働かせればいいのかといったことを教えます。


そのために必要なことは、どの問題を解かせるかとか、どんな知識を教えてあげるのかではなく、単元をひたすら掘り下げて、どの子でも使えるような所まで分解した思考プロセスを教えてあげることだと思うのです。


子供lたちが問題を見て手が止まるのは、考え方が分からないから。

だったらどこでつまずく可能性があるのか問題を分解して、小学生でも再現できるような解法まで落としこんだものを、生徒にそのまま伝えてあげればいいというのが、僕の授業スタンスです。

「知識」ではなく「頭の使い方」を教えるというのがイメージ的に一番近いと思います。


たとえば複雑な図形の面積を求めるような問題だったら、

僕らが面積を求められる図形は扇形(円は360°の扇形)と三角形だけ(ひし形も台形も正方形もすべて三角形が集まったものと見なしています)

それならばどんな図形も扇形と三角形に分解するべき、分解できないなら余事象。

いずれにせよ扇形なら半径と角度、三角形なら底辺と高さが必要

したがってあらゆる図形の問題を見たときに僕たちがすべきことは①分解と②半径と角度or底辺と高さをもとめることの2つだけ

みたいな部分を教えます(注:中学数学の範囲です)。

で、考え方のプロセスを教えたら違う単元で同じ思考を要する問題を解かせる。


こんなことを1年間ひたすらやるのが僕の授業です(笑)

受験勉強って分解したら「覚える」と「解く」の二つしかないんだと思っています。

「覚えるべき知識」や「解き方の知識」を教えようとしたら膨大な量になってしまいますが、「覚え方」と「考え方」はそんなに多くありません。

だったら、「考え方」教えた方が生徒にとって絶対ラクだと思うんですよね。


覚えられないとか解けないって言うのは、その子の才能や努力が足りないんじゃなくて「覚え方・考え方」を知らないからである、っていうのが僕の主張。

だから努力も才能も必要ではあるけれど、勉強の本質じゃないって思ってます。


薄口批評家の「薄口コラム」

ピラミッドにするとこんなカンジ。。。

なんとなく、指導する人って二段目と三段目(特に努力!)にフォーカスしすぎな気がします。


っとまあ、こんな考え方だから飲み会の席でちょっとした意見のぶつかり合いになったんですよね。

(べつに悪い空気ではなく、いい意味でのぶつかり合い)

で、二人で出した結論は「結局成績伸ばして生徒に好かれる先生が良い講師」っていうもの。

当たり前の答えですけれど、それが全てですよね(笑)


因みに上に書いたのは僕の教育に対する考え方のほんっとーーーーにごく一部です。

(そもそも受験中心の教育、均質化を尊ぶ文化、英語重視、現行の学校教育そのものに疑問を持っているので…)

教え方ってジャンルひとつとっても、この何倍も書きたいことがあるので、上のんはあくまで欠片のカケラくらいだと思って、鼻で笑いながら詠む程度にして下さい(笑)