こんにちは
ポリウレタンフォーム被覆材の
レビューを備忘録として残そうと思います。
その前に、今年の冬の皮膚潰瘍は
以下の流れで、ものすごくたくさん
できてしまいました
①11月初旬、左足の内くるぶし
②11月中旬、左足のすね
③11月下旬、右足の外くるぶし
④12月初旬、左足の踵
最初はズイコウパッドで
治療しようとしてたんですが、
ポケットができ、皮膚の欠損範囲が拡大し
ズイコウパッドでも、滲出液の
コントロールができない状態に
1日3回ぐらい変えないといけなくて、、
おまけに、両足をやられてたので、
毎日の処置が苦痛で苦痛で。
そこで、病院から滲出液過多の時にと、
ポリウレタンフォームをいろいろと
使用する流れになりました。
すごくお高い被覆材なので
皆さんがこういう悪化状態に陥らない事が
ベストだとは思うのですが、
潰瘍の処置で疲弊しきってた私は
2〜4日置きの交換頻度(最大1週間)に
助けられると思い使用を決断。
いろいろ使ってみた私にしかわからない
使用感を参考にして貰えたらと思います
ちなみにフォームを選ぶポイントは
以下3つかと思います。3段階で評価します。
①創面の粘着力
②固定テープの粘着力
③滲出液の吸水力
〈スミス・アンド・ネフュー
ハイドロサイト ジェントル銀〉
①創面の粘着力:2
②固定テープの粘着力:1
③滲出液の吸水力:1
最初、病院で貼ってもらったのがこれ。
ピンクでかわいいし、フカフカしているし、
すこし、波打った形状で体にフィットしそう。
ポリウレタンとテープの境界部分が
プレスしてあって、圧迫感少なめと
思いきや、、私には使いづらかったー。
まず、滲出液をうまく吸ってくれません。
踵、足首側に滲出液がどんどん漏れる。
結果として、浸軟おこりがち。
うまく、使用するには、かなり大きめ
サイズを選ぶ必要があるかも。
あと、固定テープの粘着力弱め。
シャワーを浴びたら、すぐに剥がれてきます。
あと、私にはこのテープが合わず、
痒みが出てきました。
創面の粘着力は2で、傷口との境界部分の
皮膚が弱ってると、フォーム交換の際に、
健全な皮膚が剥ぎ取られていきます。
いい点は、ポリウレタンフォームが
フカフカなこと。
あと、壊死組織が固着して剥がれない時に
2日ぐらい当ててると、うまくペロっと
剥がしてくれた事です。
私は、固定テープの部分は
切り捨てて、壊死組織がどうしても
剥がれない時にのみ使いたいと思います。
〈メンリッケヘルスケア
メピレックス ボーダーAg〉
病院で同じ日に別のフォームを、
案内してもらってたのがこれ。
①創面の粘着力:3
②固定テープの粘着力:2
③滲出液の吸水力:2.5
これは、創面の粘着力が最強
フォーム交換時に弱ってる部分の
皮膚がどんどん剥ぎ取られました。
これを使って、潰瘍の悪化が
さらに進んだと思う。。
固定テープの粘着力は普通で、
テープに凹凸がついてて、
皮膚の負担を軽減するようにはなってる。
看護師さんが言うには、
固定テープ付きタイプの中では
皮膚に優しいんだそう。
でも、私には合わなかった。
最後に、フォームに厚みがあるので
滲出液の吸水力は2.5と、高め。
ただ、厚みが5mmぐらいある為、
使用する部分によっては
うまく、体にフィットしないかも。
いい点は、滲出液の吸収力が高いこと。
滲出液が多く、被覆材の交換頻度に
困ってる人向け。
私だったら、固定テープ部はカットして
ポケットとか、滲出液がひどい部分の
傷口の中央面にのみ配置して、
上から、肌に優しい別の被覆材で
保護するみたいな方法で使いたいです。
〈メンリッケヘルスケア
メピレックス Ag〉
①創面の粘着力:1
②固定テープの粘着力:固定テープなし
③滲出液の吸水力:2
はい。
やっと出会った肌に優しいタイプ
創面の粘着力は一番弱め。
同じメーカーのフォームなのに、
こうも違うなんて。
ただ、ボーダーなしタイプなので
滲出液の漏洩を防止する
防水テープと固定テープが付いていません。
私はブレスロールか優肌パーミロールLITEで
防水と固定をしています。
ちなみに、皮膚がかぶれ易い人は
これでも、かぶれます。
実際私も、かぶれたので。。
なので、最終手段は
ポリウレタンフォームだけに、
防水フィルムを貼っておいて、
その上にガーゼや、包帯を当てて固定
するのが、良いと思います。
ただ、防水フィルムなしだと、
踵や足首に滲出液が漏れ出しやすいので
注意がいるのと、シャワー時に
防水対策がいると思います。
最後に、
滲出液の吸収量は少なめなんですが、
滲出液の吸水力はあり、
パッドの中央でしっかり吸水してくれて
いると感じます。
私が使うなら、ズイコウパッドが
ずれたり、よれたりして
痛みが出る箇所にあてたい。
痛みが軽減されると思います。
人にオススメするなら
絶対このメピレックスAgです
〈コンバテックジャパン
アクアセル Ag アドバンテージ〉
①創面の粘着力:なし
②固定テープの粘着力:固定テープなし
③滲出液の吸水力:3
これは、ポリウレタンフォームとは
違い、布みたいになっていて
どんな形の創にもフィットするのが特徴。
ポケットがある場合、
白い感染があるような状態の皮膚の場合、
滲出液過多の場合、
等々に、抜群の威力を発揮してくれます。
価格はおそろしく高いですが
ポケットの治療に効果を発揮。
ただ、
滲出液少なめの創に貼ると
ガーゼのような固着感があり
剥がすのがとっても、大変。
固着が予想される場合は
生理食塩水でゲル化させてから
創に当てるといいようです。
最初、固着が嫌で、
ふやかして剥がしてましたが、
ヌルヌルして逆に剥がしにくかったりと
悪戦苦闘。。
私の場合は
ふやかさず、皮膚を抑えながら
ゆっくり剥がす方法がベストでした。
ちなみに、布みたいになってるので
単体でも防水テープを用いれば
使えるようですが、
私は以下のように
使用していました。
アクアセルAg
メピレックスAgとか他の被覆材
防水フィルム
包帯
みたいな順で保護する。
布が創にしっかりフィットするので
かなり大きな傷でも
痛みを軽減してくれる商品だと思います。
ちなみに、メピレックスAgも
固着少なめで、フカフカだから
かなり、大きな傷で痛い時に
効果を発揮してくれると思います。
さいごに、表皮水疱症という難病を
抱えていらっしゃる
こむぎさんのYouTubeの
リンクを貼りました。
彼女とっても、笑顔の素敵な方です。
被覆材の紹介もあり、vlog♯35、50
参考になるかもしれません。
ではまた