発病時の事を少し。

 

7年ほど前、いつも歩いた道が、いつも上った階段が、どんどんしんどくなっていった。

妙に息が切れる。動悸がする。頭痛がする。

 

それでも新入社員だった私は、ただの疲れだろうと放置し、働いた。

 

ある日、妙にフラフラと歩き、顔が真っ青な様子が目に余ったらしく、

「ちょっと休憩しろ」と言われた。

 

「じゃあトイレに行ってから」と答え、トイレの個室に腰をかけた。

ほっと一息をついて目を閉じると、個室のドアがドンドン叩かれている。

 

いつの間にか20分ほど経過しており、心配した同僚が来てくれていた。

 

「少し気が飛んでた」と答えると4、いよいよおかしいとなり、

そのまま近くの総合病院まで連れていかれた。

 

病院につくと、診察があり、とりあえず採血しましょうとなった。

採血室に移動し血が抜かれる。

血ってこんな色だっけ??と思いながら採血管を眺めていた。

 

その後、再度診察室へ。

診察室に入るとすぐ、医者は「(私)さん、こりゃ仕事休まないかんわ」と言った。

「どれぐらいですか?」と聞くと「半年か一年かなぁ」と返事。

嫌な予感がした。

 

「重度の貧血もあるけど、白血球の数が以上に多い」と医師は言った。

 

白血球というワードに思わず「白血病ですか?」と聞くと、

医師は「おそらく」と答えてくれた。

 

「とりあえずガンセンターに行ってください」と言われ、紹介状を受け取る。

職場にどう説明しようかということで頭がいっぱいだった。

 

それから丸2年に及ぶ白血病との入院闘病生活が始まった。

 

●昔のことを思い出しながら書いていますが、結構忘れてることも多いです。

  特に苦しかったことや、痛かったことはほとんど記憶にありません。

  今戦っておられる方も、のど元過ぎればなんとかなるはずです。

  医師を信頼し、まな板の上の鯉になったつもりで今だけ耐えて下さい。

  ただし、医師が信用できなくなったら転院をお勧めします。(私もしました)