英文法, 言葉の面白さを伝えたい!

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2015/02/22  類義語研究 must vs. have to


こんにちは, 


今日は, 少し天気が悪い京都....

テンションが下がりますね。



have to とmustについて今日は話したいと思います。

皆さんは中学校(高校)のときに, この2つはどのように学びましたか。


おそらく, 次のように学んだのはないのでしょうか。


have to=must !!


しかしながら, これは本当なのでしょうか。本日のテーマはこれなんです。

この二つが全く同じであれば, 片方はいわば存在価値が無いのではないでしょうか。

(だって, 片方で済むんだもの!もう一つは余計だし, 脳(脳内辞書)にも負担がかかってしまいます。)



大雑把に言い過ぎていると思いますが, お互いの存在価値を認めてやらなけばいけないと

思います。(これは別に言語だけに限ったことだとは思いませんが...)


では, どのように違うのでしょうか?

以下の例を見てみましょう。



They had all heard of the raging influenza running unchecked through Moscow, but thus far there had no sign of it in St. Petersburg. “You shouldn’t have done this,” Madame Markova scolded her gently, fearing the worst for her. But at first, Danina seemed almost not to hear her.

“I had to. . . .
I had to. . . .” Missing a moment, a single exercise or class or rehearsal was more than Danina could bear, “I must get up. . . . I must. . .” She said, and then began to babble.

                                                  (Granny Dan 1999)


上の作品ではhad to[have to]とmustが時制の違いとともに, 使い分けられています。この違いについて,

下のように解説をしたいと思います。


Practical English Usage (Swan 2005: 336) では次のようにその違いを述べています。



“In statements about obligation with must the obligation most often comes from the speaker…. To talk about an obligation that comes from ‘outside’, we usually prefer have to.



つまり, 最初の ‘I had toは外からくる義務、つまりバレエ学校を取り巻く厳しい環境(先生や周りのクラスメート)が要因となりI had toとなってしまったと考えられます。一方でmustの方は、5行目のmissing a moment…の文が「Daninaにとって授業等を欠席することは耐えるどころでない」とDanina自身のバレエに対する主観的な態度(話し手からくる義務に相当する)を述べている。これが要因となり、mustを使用したと考えられます。


☆まとめ
①同じ意味の言葉はない。
②mustは主観的な要因からくる義務感, have toは外から要請される義務感

本日は少しこまごまとしたところをつつきましたが、 これを知っているのと, 知らないのとでは大きな差と思っています。特に英語教育系(TEFL)の方は別にこの知識を提供する必要はありませんが, 自らがこの知識を知っておく必要は大いにあると思います。


批判的なコメントなどお待ちしております。