去る7月13日にJR北海道より、特急「北斗」号で運用されているキハ281系車両について、9月いっぱいで定期運行を終了するとの発表がなされました

https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220713_KO_281.pdf

 

現在のダイヤでは、11往復運行されている「北斗」のうち、3往復に振り子式のキハ281系が充当されていますが、これが10月1日からはキハ261系による運行となります

 

キハ281系はJR四国の生み出した2000系の技術を活用する形で、JR北海道初の制御付き自然振り子式気動車として登場しました

元になった2000系気動車がコロ式の振り子台車なのに対して、キハ281系では冬季の降雪事情を考慮してベアリングガイド式が採用されています

 

航空機や高速バスの競合を念頭に、札幌~函館間の高速化を実現したキハ281系は1994年3月改正で華々しくデビューし、同区間で3時間を切る2時間59分の運行を実現しました

2011年に石勝線内で発生したキハ283系の脱線・火災事故と、それに続くJR北海道が見舞われた一連のトラブルへの対策として、2013年11月改正で道内の特急列車は青函特急を除いて最高速度の引き下げが行われました

 

キハ281系も最高速度を130㎞/hから120㎞/hとなり、最近では非振り子式のキハ261系と大差ない所要時間となっていました

2020年3月には、列車名が「スーパー北斗」から「北斗」へ変更されましたが、10月22日・23日に運行されるラストラン運行では2日間限定で「スーパー北斗」の愛称が復活します

 

また、8月下旬より試作車であるキハ281-901の先頭部分のロゴが”FURICO281”から、”HEAT281”へ変更され、登場当時の姿が復元されます

てっきり引退は23年3月と思っていただけに、今回のJR北海道からの発表は唐突な気もしますが、もし機会があればもう1度乗りに行きたいですね

 

プレスリリースを読む限り、”定期運行の終了”と書かれているので、もしかしたら波動用として残る可能性も無きにしも非ずですが…

 

▲函館から到着した「北斗」7号

 

▲ラストランを前にHEAT281のロゴが復活する