魅惑の大地・北海道…その厳しくも雄大な自然は多くの旅人を惹き付けて止みません
北の大地・北海道と本州の間をかつて夜汽車で行き来することができましたが、北海道新幹線の新函館北斗開業に伴い、それらはすべて姿を消してしまいました
時計の針を遡ること6年と6ヶ月、2014年11月に上野から寝台特急「北斗星」に乗り込んだ私は北海道に初上陸を果たしました
「北斗星」は臨時化にもう1度乗車する機会に恵まれたので、その乗車記については”☆彡寝台特急「北斗星」乗車回想記”の方に認めています
しかしながら、その時北海道で乗ったり撮ったりした時の記録をまだ公開していなかったので、ちょっとずつ投稿していこうと思います
6年以上も前の写真をいまさら投稿するあたり、実にマイペースな管理人の性格を体現していますが、いまとなっては懐かしい札幌駅を発着する夜行列車やスラントノーズのキハ183系などが登場する予定ですので、最後までお付き合いのほどよろしくお願いします
なにぶん6年以上も前のことになるので、ところどころ記憶が怪しかったり、消費税率の改定で物価が変わっていたりしますので、あまり観光情報としては役に立たないかもしれません
ということで、本日は2014年11月11日、時刻は11時を少しまわったところです
昨晩に上野駅を発った寝台特急「北斗星」は、16時間12分をかけて定刻通り札幌駅のプラットホームに滑り込みました
今日はいまから小樽観光を楽しんだ後に、札幌のホテルに泊まる予定となっています
函館本線を札幌から小樽へ向かう途中、銭函駅から朝里駅にかけての区間で、朝日に煌めく石狩湾が旅人を迎えてくれました
札幌から721系の快速に揺られること約30分…列車は小樽に到着しました
乗客全員が降り払ったところで、721系の車内に注目してみましょう
721軽は223系などと同じく、3ドア転換クロスシート車となっていますが…
寒冷地を走る車両らしく、乗降ドアと客室の間にきちんとデッキが設けられています
721系以降に製造されたJR北海道の通勤型車両は、いずれもデッキが廃されエアカーテンで代用しているため、客室のど真ん中にデッキが鎮座している光景はこの系列に特有の光景となっています
駅から小樽運河へ向かう途中に、手宮線の廃線跡がありました
もともとは、北海道初の鉄道路線の一部として1880年に開業しましたが、まず1962年に旅客輸送が廃止され、その後貨物輸送も減少したことから1985年に全線が廃止となりました
廃線跡はほぼ全線に渡って保存されており、気軽に散策を楽しむことができます
駅から小樽運河へ向かう途中にソフトクリームの美味しそうなお店があったのですが、さすがに秋の終わりも近い北の大地は肌寒く、お腹を壊しそうなので大事を取ってやめておきました
駅から歩くことおよそ10分で小樽運河に到着しました
この運河は1923年に完成し、運河沿いにレンガ造りの倉庫が立ち並ぶノスタルジックな景観から道内でも有数の観光地となっており、周辺は小樽歴史景観区域に指定されています
ところで、見物している時に、なぜこんなところに運河が造られたのだろうかという疑問が湧いてきました
通常、運河というと海運の利便性を向上させるために、地峡を掘削して建設される場合が多いのですが、小樽港の地図を見ていても、わざわざここに運河を建設する意味がどうしても分からなかったのです
いまさらながら、小樽市の観光情報を調べていると、この運河は陸地を掘削して誕生してわけではなく、海面を埋め立てることで完成したことから、他の運河とは大いに出自の異なるものです
北海道開拓の玄関口として機能していた小樽港は、荷物の取り扱い量が多く、効率的に荷物を運搬して倉庫へ搬入するために、この場所に運河が造成されたとの由
そんな小樽運河もすべて埋め立てて、道路にしてしまう計画もあったそうですが、これだけ観光客で賑わっている様子を見ると、残しておいて正解だったのかもしれませんね
続いて、日本銀行の旧小樽支店を活用した金融資料館へとやって来ました
辰野金吾らが設計した建物が特徴的ですが、肝心の外観を写した写真が1枚も見当たりません
グランシャリオで朝食を食べてから、食事らしい食事をとっていなかったので、夕方になってようやく昼食をとることにしました
夕方なので開いている店が少なく、しばし小樽の街並みを眺めながらお散歩しつつお店を探し、とりあえず北海道らしい新鮮な海鮮類を食べることができそうなところへ入店しました
いまなら、お店の外観や店名を必ず写真に撮るようにしているのですが、料理の写真しか撮っていないので、場所はおろか店名さえも覚えていません
けれども、北海道で食べるカニときたら、それはもう甘味が強く鮮烈な印象を私の味覚に与えてくれました
最後に小樽オルゴール堂の本館にお邪魔しました
こちらは、1912年に米穀商が本社屋として建設した建物となっており、1989年に小樽オルゴール堂になりました
Googleマップのストリートビューに、夜間に撮影された写真があったのですが、なかなか夜の佇まいもシック
なお、建物の前には1994年に設置された蒸気時計が鎮座しています
蒸気時計とはいえ、蒸気の力で動いているわけではなく、15分ごとに時計の上部から蒸気が噴き出してメロディーを奏でるだけですが…
館内へ入ると、そこはもう色んなオルゴールで埋め尽くされており、一気にメルヘンな世界へと引き込まれます
いくらでもフォトジェニックなオルゴールが売っているのに、なぜか写真に残しているのが、こちらの寿司オルゴールです
全国に系列店がオルゴール堂でも、この寿司オルゴールは小樽店限定で、しかも本物の食品サンプルを使っているため、まるで食べられそうな仕上がりになっています
小樽を満喫したところで、今宵の宿がある札幌へ戻りたいと思います
希少な鉄道車両を数多く展示している小樽市総合博物館の写真がまったくありませんが、実は残念なことにこの日は休館日だったのです
この日から6年以上経ったいまも小樽へ再訪できていないことを考えると、本当に惜しいですね
あれだけ鉄ちゃんにとって垂涎の車両が展示しているわけですから、今度北海道へ行く機会あったら絶対に立ち寄りたいものです
北海道といえば、銀魂の作者である空知英秋さんの出身地として有名ですね
他にも「鋼の錬金術師」で知られる荒川弘さんや「君に届け」の椎名軽穂さんなど、なんとなく北海道出身のマンガ家さんは多いようなイメージを受けます
どういった層に需要があるのかよく分からないメロン熊とメロン鮭が売っていました
そこそこ値段の張る商品なので、本当にどういった人たちが買っているのか不思議ですね
次回、北海道漫遊記②~夜の札幌駅に佇む急行「はまなす」号~につづく…