※この記事では、2014年から2020年にかけて発売されていた初代ekスペースを紹介しています
現在発売されている2代目のekスペースとは異なりますので、ご注意ください
 

 

先日、とある事情で三菱自動車が販売しているekスペースに乗車する機会がありました

2014年に発売された初代モデルなので、少し年数の経過しているモデルではありますが、せっかくなので試乗レビューを書いておこうと思います

 

ekスペースは、いわゆる”スーパーハイト系”にカテゴライズされる軽自動車で、もともとはダイハツのタントが市場を切り拓いたカテゴリーとなっています

いまや、ホンダのN-BOXやスズキのスペーシアなど、各社から力の入ったモデルが販売され、いまや国民車の地位を確固たるものとしています

 

まずはいいところからです

 

私が乗り込んだのは、最廉価グレードと思しきNA車だったのですが、それでもパワー不足な感じはありませんでした

両側に電動スライドドアを装着しているので、それなりに車重は嵩むはずなのですが、大人1人が乗った状態でアクセルを踏み込むと、実に軽やかに加速してくれます

 

しかも軽のエンジンというと、馬力が貧弱でトルクもスカスカなのを無理やりぶん回して走るので、とかくうるさいイメージがつきまとうのですが、エンジン音も静かです

ただし、クーラーを効かした状態で上り坂にさしかかると、ややアンダーパワーな感じは否めません

 

そして、見るからに安定感の無さそうな外見なのに、コーナーでハンドルを切り込んでも、車体の挙動が安定していることには驚きました

これだけ快適なら軽でも十分かもと思わせてくれる仕上がりです

 

今回、初めてスーパーハイト系に乗ってみましたが、室内空間が広い上にランニングコストも抑えることができるので、売れる理由がよく分かりました

 

次は逆に悪いところです

 

エアコンの操作系統はセンタークラスターパネルのシフトノブの横に設置されています

これがピアノブラックパネルで加飾されたタッチパネルになっており、質感が高く見た目もスッキリしていて好印象なのですが、いかんせん操作性が悪いです

どのボタンが何を意味しているのか、一目見ただけでは分からないので、運転中のブラインドタッチは難しいです

 

次に、直進安定性にも不満があります

進路をまっすぐに保つ努力をしないと、徐々にクルマが左へ寄っていくのです

まっすぐ走らせるのに、余計な神経を割かないといけないクルマは、いいクルマとはいえません

 

また、この日はそこまで風の強い日ではなかったのですが、車高が高いこともあって、車体に風が当たるのがはっきり分かるし、車体の挙動が乱れるんですよね

交差点で右折待ちをしている時に、ダンプとすれ違っただけで車体が揺れたのにはびっくりしました

車高の低い自分のクルマでは、そんなことないのですが…

 

以上、三菱・ekスペース(初代)の試乗記でした