事の発端は6月下旬のこと、関東某所に住んでいる弟が7月の半ばに私のところへ遊びに来ることになりました

弟の一番のお目当ては、7月13日に阪神甲子園球場で開催されるプロ野球のオールスターゲームを観戦することにあるわけです

 

自他共に認める食通である私の弟は、関西へ来る度に関西でしか味わえないグルメを堪能しているのですが、今回は神戸の中華街へ行くことになりました

弟から半ば無理やり中華街へ行こうと誘われたので、せっかく神戸まで出向くのであれば、須磨浦山上遊園へ行きたいと私が主張し、渋る弟を説得して今回のお出かけプランが完成したわけです

 

意外と知名度が低いので、最初に須磨浦山上遊園の紹介を少ししておくと、神戸市須磨区の山上にある公園を少し大きくしたような遊戯施設です

ただの公園ではなく、山上へのアクセス手段として世界でもここにしかないカーレーターという斜面に設置されたベルトコンベア上を往来するゴンドラが稼働しており、これが当園の名物になっています

 

空路で神戸入りした弟と元町駅で合流し、お昼ごはんを食べるべく、まずは中華街へ向かいます

 

 

自販機の上にパンダが鎮座しているのが、いかにも中華街らしいですね

 

 

中華街の中でも老舗として名高い老祥記で、豚まんをいだたきました

 

 

なお、豚まん3個だけでは足りなかったので、近くのお店でカニミソチャーハンなるものをいただきました

食欲が満たされたところで、山陽電車に揺られて須磨浦山上遊園を目指します

 

 

途中、各停に乗り換えるために山陽須磨に降り立ちましたが、海岸沿いを走るこの区間は潮風がとても気持ちいいですね

 

 

関西に住んでいながら、山陽電車に乗るのは10年ぶりのことになります

そして、須磨浦山上遊園を訪れるのも10年ぶりのことになります

 

実は、10年前も家族で訪れているのですが、10年もスパンが開けば初めて行くのとそんなに変わらないかもしれませんね

 

 

 

 

車窓から摂津灘を望みつつ、元町駅から電車に揺られることおよそ20分

須磨浦山上遊園の最寄り駅となる須磨浦公園駅に到着しました

 

なお、昼間に撮った写真が逆光だったので、帰り際に撮った写真で代用しています

既に時代は平成から令和へと移り変わっていますが、ロープウェイ乗り場の佇まいは強烈な昭和臭を放っています

 

 

 

 

この須磨浦山上遊園ですが、上記の案内図を見てもらえれば分かる通り、小ぶりながらも多彩な乗り物が揃っています

麓からはまずロープウェイで山の中腹を目指し、そこでカーレーターに乗り換え、さらにこの施設の最深部へと向かうにはスキー場にあるようなリフトに乗り換える必要があります

 

ちなみに、これらすべての乗り物…ロープウェイ・カーレーター・リフト…に乗車して、この施設の最深部を往復した場合の料金は1800円(大人)です

この1800円という料金だけを考えれば、割高感は拭えません

 

しかも、この施設は須磨浦山上”遊園”を名乗ってはいますが、遊園地のように特に目ぼしいアトラクションがあるわけではありません

詳細は後述しますが、要は普通の公園にちょっと変わった乗り物があるくらいなので、ここへ足を踏み入れる前だと料金が高く感じてしまうのも致し方ありません

 

しかし、日本で、いや世界でもここにしかない奇々怪々な乗り物であるカーレーターに乗車できること、そして山上から望む摂津灘の景色が素晴らしいことを考えると、この1800円という料金はとても安いものに感じられます

 

ちなみに、最初はまったくここへ来ることに乗り気ではなかったうちの弟ですが、いたくここを気に入り、上機嫌で満足気な表情を浮かべていました

どうやら、10年前に私とここを訪れた時は、あまり楽しい思い出が無かったのかもしれません

 

あるいは、10年という歳月を経て人間的に成熟した結果、こうした俗っぽさの無い素朴さに惹かれる感性が成長したのかもしれません

これはつまり、大人にならないと須磨浦山上遊園の真の魅力には気付かないことを意味しているともいえます

 

ただ、先述したように特に目ぼしいアトラクションがあるわけではないので、ディズニーやユニバのように万人受けする施設でないことだけは確かなので、同行者の人選を誤るとドン引きされるリスクは否定できません

 

次回の記事では、この須磨浦山上遊園の名物であるカーレーターの詳細をレポートしたいと思います

須磨浦山上遊園訪問記②:乗り心地の悪さが名物!?カーレーターに乗ってみた…に続く…