~前回のあらすじ~
何か面白い、もといエキセントリックな方法で京都から大阪まで向かおうと思いついた私は、同区間を山陰本線,播但線,山陽新幹線,東海道本線経由で移動することにしました
そんなこんなで、京都から「はしだて」5号に乗車し、福知山駅で「こうのとり」9号に乗り換え、播但線との分岐駅である和田山駅へ私は降り立ちました
 
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「こうのとり」9号で和田山に到着してから、次に乗車する予定の「はまかぜ」4号が発車するまで約40分の待ち時間があったので、少し駅前を散策してみることにしました
 
ところが、駅の近くにはスーパーはおろかコンビニさえありません
何せ駅の近くにある一番立派な建物が朝来市の市役所なわけですから、どこか閑散とした印象を抱かざるを得ません
 
一応、駅弁屋さんもあったので、前を通りかかってみたのですが、お昼下がりのこの時間帯に商品が残っているはずもありません
そうこうしている間に、「はまかぜ」4号の発車時刻が迫ってきたので、駅へ戻ることにしました
 
ただ、和田山へ「はまかぜ」4号が入線してくるところを動画で撮影したため、同駅で撮影した写真がありません
悪しからずご了承ください
 
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ということで、和田山をすっ飛ばして姫路で撮影した写真がこちらです
キハ189系には3度目の乗車となりますが、何度乗ってもエンジン音が素晴らしい車両ですね
 
グリーン車の設定こそありませんが、エンジン音の迫力では先代のキハ181系に負けていません
床下から重く、低く響き渡る轟音は乗っていて惚れ惚れとする美しさです
 
そして、その重低音のエンジン音とは対照的に、まるでDCTのように澱みなくシフトアップが行われ、胸のすく加速を味わえるのがこの車両の魅力かもしれません
YouTubeにキハ189系の車窓動画や走行音が数多く投稿されていますが、実際に乗ってみないとこの迫力を存分に感じ取ることはできないでしょう
 
これまで私はHOT7000系のエンジン音の方が好きだったのですが、このキハ189系の重低音で響き渡るエンジン音も悪くはありません
両車共に、コマツ製の直列6気筒E/gを搭載していますが、世代が異なることからエンジン音もまったくと言っていいほど印象が異なります
 
ちなみに、「スーパーはくと」と同じく「はまかぜ」もJR神戸線内では、新快速に挟まれてスジが寝ているので、キハ189系のエンジン音を思う存分堪能したいのであれば、峠越えのある播但線がおすすめです
 
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姫路へ来たからには、キハ122・127系も撮影しておきたいところです
姫新線の上月以東でしか走行していないので、なかなかお目にかかる機会の少ない車両です
 
本来の予定では、姫路を16時39分に発車する「こだま」742号に乗るつもりだったのですが、せっかく姫路まで来たので、ちょいと駅の周辺を散策したいと思います
そういえば、姫路の駅に降り立つのは、”秋の関西1デイパスの旅’17”を敢行した時以来、およそ1年5ヵ月ぶりのことになります
 
あの時は、手柄山にあるモノレール資料館へ行ったり、山陽百貨店にあるカフェ・デュ・モンドで名物のベニエを食べたりしたんですよね
せっかく姫路へ来たことですし、久しぶりにカフェ・デュ・モンドへ立ち寄ることにしましょう
 
ということで、山陽百貨店のレストラン街へ行ったところ…
…きれいさっぱり潰れて、別のテナントが入居していました
 
すぐにネットで確認したところ、18年の3月いっぱいでダスキンがカフェ・デュ・モンドの経営から手を引いたことが判明しました
かつて興隆を誇ったカフェ・デュ・モンドもここに命脈が尽きたようで…
 
しばらく、姫路駅の周辺を散策してから同駅を18時39分に出発する「こだま」746号で新大阪へ向かいます
 
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山陽新幹線を走る「こだま」号は、本数面で700系レールスターが主力を成しており、一部列車に500系V編成が充当されています
特に、新大阪発着の「こだま」号で500系が充当されるのは、1日わずか4往復となっており、狙わない限り乗車するのは容易ではありません
 
実は、本来乗車予定だった「こだま」762号は500系だったのですが、500系については今年の3月に岡山から新大阪まで乗車しているので、今回はレールスターに乗ることにしました
 
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お隣の12番のりばに18時38分発の「さくら」569号鹿児島中央行きが到着しました
山陽新幹線の看板列車といえば「ひかりレールスター」という私のような世代の人間にとって、世代交代の印象を強く受ける1コマです
 
とはいえ、N700系S/R編成を使用する「さくら」号も登場から早8年が経過しているわけで、時の流れの早さを感じずにはいられません
「のぞみ」から500系が引退したのも、山陽・九州新幹線の直通運転が始まったのも、ついこの前の出来事のように感じてしまうのです
 
レールスターもまもなく登場から20年を迎えようとしている中で、山陽新幹線の新旧主役が並ぶ光景もいつまで見ることができるでしょうか?
 
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終点・新大阪に到着しました
昨年10月に四国へ赴いた際に乗車して以来、約半年ぶりに乗車したレールスターですが、相も変わらずサルーンシートはすこぶる快適でした
 
横4列であることから、そのゆとりは横5列座席と比べ物になりません
昨今の硬め基調の座席が多い中で、きちんと座面やバックレストにクッション材が奢られており、リクライニングも深々と倒れることから、グリーン車の存在意義を考えさせられる快適性を備えた座席といえます
 
実際に着座してみた感想としては、N700系のグリーン車よりも、レールスターのサルーンシートの方が完成度は高いと思います
この座席なら、「こだま」運用で3~4時間乗車しても苦にはなりません
 
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私の乗車した列車は、折り返し「こだま」761号広島行きとなります
フルカラーLED全盛期の現代にあって、LEDが3色という点にこの列車の生まれた時代が見え隠れしますね
 
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ふと、LED発車標を見上げると、いまや数少なくなった貴重な存在である「ひかりレールスター」の表示がありました
定期列車としては上下3本が残るのみとなった「ひかりレールスター」ですが、昨年の5月に突如として姫路発着の臨時便が登場し、ファンを驚かせてくれたのは記憶に新しいところです
 
前後編に分けて執筆した”ぐるっと一周関西の旅”はいかがでしたでしょうか?
それではまた次回の旅行記でお会いしましょう