12月8日のことになりますが、滋賀県彦根市にある近江鉄道ミュージアムへ行ってきました
関西に住んでいながら、長らくその存在を知らなかったよっちゃんですが、今年限りで閉館という話を聞きつけ、寒風吹きすさぶ12月の彦根へ新快速で馳せ参じました
近江鉄道ミュージアムへ向かう途中の跨線橋からは当施設を一望することできます
特にこのED14形電気機関車については、先頭部に日章旗を掲揚したお召仕様となっており、来場者の注目を浴びていました
それでは、さっそく館内へ入場したいと思います
まずは先ほど跨線橋からも撮影したED14形をしかとこの瞼に焼き付けておきましょう
このED14形電気機関車は、なんと大正時代(1926年)にアメリカから輸入された車両です
なお、ED14形電気機関車については、近江鉄道へ譲渡された4両全車が現存しており、4号機だけは塗装が国鉄時代のぶどう色2号に復元されています
こちらのED31形もED14形と同じく大正時代に製造された車両ですが、輸入機であるED14形に対して、ED31形は国産機であることが大きな違いとなっています
元は現在の飯田線の前身となる伊那電気鉄道で活躍していた車両ですが、1955年から57年にかけて近江鉄道へ払い下げられました
小ぶりな車体ながらも、日本の鉄道技術史の中で黎明期を象徴する貴重な車両であることに違いはありません
最後に紹介したいのは、こちらに鎮座している1101とプレートの付いた機関車です
この機関車を元を辿ると、阪和線の前身である阪和電気鉄道に所属していた車両で、天王寺駅構内にある国鉄線を介して貨車を受け渡すために1両だけ製造された電気機関車です
さきほど紹介した大正生まれのED14形やED31形と違い、こちらは昭和生まれなので少し新しいとはいえ、今年で既に車齢は88年に達しています
人間でいえば米寿にあたるわけですが、つい最近までは稼働状態にあったのかWikiにはパンタグラフが上昇状態にある写真が掲載されています
ここで紹介した機関車たちは、近江鉄道ミュージアムの閉館に伴って、引き取り手が見つからない場合は、解体されることが予想されます
いずれも日本の鉄道において勃興期を支えた車両だけに、何らかの形で保存されることを願ってやみません