乗車路線:東海道本線

乗車区間:大阪2136発→近江八幡2240着

乗車列車:びわこエクスプレス4号(1074M)

乗車車両:金サワ683系4000番台(1号車6番C席)

座席種別:グリーン車指定席(eきっぷ利用)

 
「スーパーはくと」のグリーン車を堪能し、梅田で夕食を摂り、食欲も満たされた私は、21時過ぎに再び大阪駅へと戻ってきました
いつもなら、ここから混んだ新快速を避けて快速(高槻以遠各停)で京都へ向かうのですが、せっかく関西1デイパスを持っているので、「びわこエクスプレス」に乗って滋賀県まで行きたいと思います
 
「びわこエクスプレス」に乗るからには、せっかくなので終点の米原まで乗り通してみたいところですが、そうすると関西1デイパスの有効期間となる当日中に京都まで戻って来れなくなります
 
追加で運賃を払っても微々たるものですが、「びわこエクスプレス」4号の米原到着時刻は22時59分で、その4分後の23時03分に琵琶湖線の下り終電となる923M京都行きが発車するので、乗換時間はわずかしかありません
米原駅なんかで終電に乗り遅れたら、大変なことになるというのは米原駅を使ったことのある人なら分かってもらえると思います
 
しかも、大阪から米原まで乗ると100㎞を超えてしまうので、グリーン料金も割高になってしまいます
eきっぷを使っても100㎞を超えれば料金が跳ね上がるのは、通常のグリーン料金と変わりありません
 
そこで、グリーン料金が100㎞以内に収まり、なおかつ日付が変わる前に京都まで戻って来れる近江八幡まで乗車することにしました
 
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例によって、この日は車内の様子を撮るのに夢中で、方向幕を撮影していないので、以前に撮影した写真で代用しています
なので、車両がリニュダバではなく681系となっています(ヨンダーがびわエクに充当されるようになったのは15年春改正から)
 
ちなみに、この写真は12年03月16日に新大阪駅12番のりばで「オーシャンアロー」31号待っている時に撮影したものです
「オーシャンアロー」の列車愛称が12年春ダイヤ改正の前日であるこの日限りで廃止されることから、惜別乗車に来ていたわけです
 
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さて、短距離通勤特急ということもあって狙い通りグリーン車は貸切でした
実は、かねてよりリニュダバのグリーン車の存在が気になっていたのですが、特に北陸方面へ出かける用事がない上に、「サンダーバード」はグリーン車の需要が旺盛でいつも混雑しています
 
混んでいるということは、いつも私がやっているように、紳士淑女が集うべきグリーン車にしておおよそ落ち着きのない動きをしながら車内を観察することは難しく、じっと座るより他ありません
だからといって、せっかくグリーン車に乗ったのに、写真がまるで撮れないとなれば、乗り鉄として不満が残ります
 
そこで、リニュダバが充当される「びわこエクスプレス」の存在を思いついたわけです
この列車なら、グリーン車はいつも貸切なのではないかと思い、e5489で調べてみると、案の定グリーン車に人が乗っている時の方が珍しいような状態でした
 
これなら、他に乗っているお客さんの迷惑になることなく、思う存分グリーン車を楽しめると思い、「びわこエクスプレス」のグリーン車に乗ったわけです
というわけで、毎回恒例の座席チェックといきましょう
 
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リニューアルにより、従前のヨンダーにあった貧相な雰囲気は一掃され、空間全体にグリーン車らしい重厚な雰囲気が漂っています
ただ、289系やHOT7000系のグリーン車と比べると、座面のクッション材が薄く、やや軽薄な印象を受けますが、大阪~金沢間2時間半程度の乗車ならば気にならないと思います
 
ただし、ランバーサポートの設計は289系よりも優れているので、リクライニング時のバランスの良さではこちらに軍配が上がります
また、この座席で特筆すべきは、このヘッドレストに設置された枕の柔らかさです
 
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とにかく、これがとてもふかふかとしており、病み付きになる心地よさです
JR西の在来線特急車両のグリーン車には、すべての形式でヘッドレストに枕が設置されていますが、柔らかさではリニュダバが一番です
これを凌駕できるのは、かつて存在した500W編成のグリーン車くらいでしょうか
 
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また、フットレストについても改良が施されました
かつて、土足面側はビニール張りでグリーン車らしからぬ貧乏臭さを漂わせていましたが、今回のリニューアルできちんと土足面側にカーペットが張られました
 
681系の登場初期を除き、頑なにグリーン車のフットレストで土足面をビニール張りにしていたのに、リニュダバでは唐突に方針を転換したようです
リニューアルと称した改悪が横行する中で、リニュダバのグリーン車はしっかりと内装・座席共にレベルアップが図られています
 
これなら、ヨンダーと同じ座席や内装材を使う287系のグリーン車も早急に改善して欲しいものです
ただし、欠点がまったく無いかというとそうでもなく、HOT7000系のグリーン車に乗車した後では、リクライニング角度が浅いように感じてしまいます
 
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「グリーン車のテーブルはインアーム式のみとする」みたいな不文律でもあるのか、新幹線を除くとJR西の新製した車両のグリーン車は基本的に背面テーブルが無く、インアームテーブルのみの設置となっています
 
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6830番台や289系と比べると、網棚についてはリニューアルを経てもなお、読書灯は普通車と同じく固定式で、窓間に飾り照明も無いため、グレードダウンが目立ちます
289系普通車の華やいだ網棚と比べて、みすぼらしく見えてしまうのは私だけではないはずです
 
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石山に到着しました
683系のLEDに琵琶湖線の駅名が表示されるというのもなかなか新鮮な光景です
 
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ふかふかの枕を堪能していると、1時間4分の乗車を終え、これまたあっという間に近江八幡に到着しました
グリーン車は快適なせいか、乗っていても時間が過ぎるのが早いように感じます(287系のグリーン車は乗っていて苦痛ですが…)
 
念願かなってリニュダバのグリーン車に乗れましたが、期待を裏切らない素晴らしい出来栄えでした
座面については、リニュダバ<289系ですが、枕を含むバックレストについてはリニュダバ>289系と、とても甲乙が付け難いです
 
どちらかというと、座席がしっかりと体に追従してくるホールド感を味わえる289系に軍配が上がります
 
さて、6回に分けてお届けした秋の関西1デイパスの旅’17はいかがでしたでしょうか
本来なら、JR西日本30周年記念きっぷでお出かけするはずが、まるで買えずに梯子を外された形となり、体があまりにも鉄分を欲するので断行した今回の旅でしたが、3種類のグリーン車を乗り比べたり、約20年ぶりにベニエを食べたりと大変充実した1日になりました
 
それでは、また次回の旅行記でお会いしましょう