「しなの」のパノクロに「ゆけむり」の展望席、それに「スノーモンキー」のSpa猿~んと鉄分濃い目の初日を終え、この日は長野市内のホテルに宿泊しました
ちなみに、初日からグリーン車やら個室やらを使いまくった皺寄せが、宿泊先に及んでおり、この日は朝食付きで1泊3700円とかなりリーズナブルな宿を押さえておきました

そこからさらに、じゃらんポイントを使い1000円分値切っているので、実質2700円で泊まれたことになります
安い割にいい宿でした…というわけではなく、値段相応に防音性が犠牲になっているのか、早朝から廊下を往来する人たちの足音に安眠を妨害され、眠気眼のまま安宿を後にして長野駅へと向かいました

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しなの鉄道の車両が信州の地にいることを改めて実感させてくれますね

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長野に来るまでまったく知らなかったですが、ここではまだまだ荷物電車が現役で稼働してるんですね
写真の車両はクモユニ143-1で、長野総合車両センターと当駅間を往来する職員輸送列車に充当されているそうです
ちなみに、長野総合車両センターにはクモユニ143-1の他にクモユニ143-3も在籍しており、こちらは基地内で牽引車として使用されているそうです

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前日に松本入りして、観光に充てる時間を増やしてもよかったのかもしれませんが、どうしても「リゾートビューふるさと」に乗りたかったのです
何せ、JR東の技術力を結集して製作されたハイブリッド車両なので、鉄ちゃんとして1度は体験してみる必要があります


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さて、長野を定刻に発車しました
この快速「リゾートビューふるさと」に使用されているHB-E300系はハイブリッド車両となっていますが、プリウスに代表されるパラレルハイブリッドではなく、シリーズハイブリッドが採用されています

ディーゼルエンジンは駆動用ではなく、専ら発電用に用いられ、2群あるバッテリーからの電力と併せて三相交流モーターを駆動します
通常の電車では、パンタグラフから電力供給を受けることで走行しますが、この車両はディーゼル発電機とバッテリーから電力供給を受けることで走行します

よって、このHB-300系はとりあえず気動車の部類に入る車両ですが、システム的には電車のそれに近似しているといえます
ディーゼルエンジンを直接の動力源としているわけではないので、エンジンブレーキを使用することはできませんが、回生ブレーキの使用によって発生した電力をバッテリーへ充電することで省燃費走行に貢献しています

実際に走り出してみると、通常のディーゼルカーとは異なり、速度とエンジンの回転数がまったく一致しませんので、物凄く違和感があります
しかも、エンジンは発電用で、速度に関係なくエンジンの回転数が一定に保たれているのも違和感に拍車をかけています

駅停車時のサービス電源はバッテリーから供給されますし、モーターだけで走行している時の静粛性は通常のディーゼルカーとは異なり素晴らしいものです
しかし、いざエンジンが起動すると、とても21世紀の車両とは思えないほど、騒音と振動が車内へ伝わってくるのはいかがなものでしょうか

そうこうしているうちに姥捨駅が近付いてきました

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眼下に広がる雄大な善光寺平の光景は、旧根室本線の狩勝峠、肥薩線の矢岳越えと共に日本三大車窓の1つ言われています
狩勝峠区間が廃線になってしまったので、いまは事実上二大車窓になってしまっていますが…

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姨捨駅では211系を使用する普通列車と離合しました
211系は、13年春のダイヤ改正時から信州地区での運用を開始したらしく、この時点で既に登場から3年半が経過しているにもかかわらず、未だに信州地区の普通列車といえば、真っ先に113系を思い浮かべてしまいます

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車窓の秀でたこの駅にはトランスイート四季島の立ち寄りが決定しており、私が訪れた時には工事用フェンスが張り巡らされていました

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姨捨駅を発車すると、田園風景の中をまったりと走っていきます
盛夏の太陽に反射する稲穂の萌黄色が美しいですね

この辺りで車内販売から信玄餅アイスを買おうとしたのですが、ホテルの無料朝食サービスが胃につかえていたので、あえなく購入を断念しました
「タダのもんは食べやな損や」という関西人のケチ根性が裏目に出てしまいましたね

その(2)へつづく…