前回は丹後の海のエクステリアを紹介したので、今回はインテリア面を中心に紹介したいと思います

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以前は網棚の下に補助照明が設置されており、どことなく681系に似た雰囲気でしたが、今回のリニューアルでは水戸岡氏が得意とする木をふんだんに使用した空間へと大きく変貌を遂げました

座席に関しては、リニューアル際して交換されたわけではなく、フレームを流用しつつバージョンアップが図られています
以前の座席よりクッション材の厚みが増したため、ヒップポイントが明確となり、快適性が向上しています

上記3枚の写真は平日夜に京都を発車する「はしだて」9号の指定席車内を撮影したものですが、発車15分前なのに乗客が誰も乗っていません
せっかくの素晴らしい車両なのに、丹後の海が充当される列車は京都12時25分発の「はしだて・まいづる」5号と同20時37分発の「はしだて」9号・「まいづる」15号の2本のみであり、観光客にとって利用しづらいことこの上ありません
夜に京都を出る列車ではなく、朝8~10時頃に京都を出る列車が欲しいところですが、東舞鶴の基地をベースに運用されているので難しいのかもしれません

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鉄ちゃん的に残念だったのは、運転室と客室を隔てるガラスに格子状の装飾が設けられてしまったことです
富士山ビュー特急でも同様の処理がなされていますが、前面展望を楽しむ上では邪魔以外の何物でもありません

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リニューアル前はずいぶんくたびれた印象だったデッキ周りも見違えるように綺麗になりました
やはり水戸岡デザインの車両は乗っていて楽しいですね(最近は同じデザインの車両ばかりなような気もしますが…)

水戸岡氏がデザインしているから当たり前と言えば当たり前なんですが、まるでJR九州の列車に揺られているような気分になってきます
けど、車内チャイムはJR北海道と同じやつなんですよねぇ

さて、2号車後方(はしだて5号乗車時)にはフリースペースが設けられています
もともと、運転席後方にテーブルと「どないにして座ったらええねん」と言いたくなるような細い椅子が設置された中途半端な空間でしたが、リニューアルに際して座席1列4名分を撤去し、水戸岡マジックにより生まれ変わりました

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天橋立まで2時間少々で着いてしまうので、どちらかというと息抜きスペースではなく、自由席混雑時の避難場所としての役割の方が強そうです
しかも、窓に背を向けて座席が設置されているので、車窓を眺めるのにも難があります

いっそのこと、観光列車としての性格を前面に押し出すべく、ゆふ森やA列車のようなセミコンパートメントにした方がよかったのではないでしょうか
いずれにせよ、他の山陰線京都口発着の特急に使用される287系より断然楽しい車両ですので、京都府北部へお出かけの際にはおすすめの列車です