子供の頃、停電は「普通にあるもの」でした。


回覧板で予告があったり、突然起こったり、

そんなに珍しいものではなかったと思います。


いつからでしょうか?電気が途切れるのが「異常事態」になったのは。



今日も計画停電は実施されました。


自分の住む地区では今日が初回、いきなり夜の時間帯でした。


ロウソクの明かりの下、ラジオを聞いて我慢できたのは

最初の一時間だけ、携帯ゲームをするのも無粋と思い

ランタンを持って暗闇の町を探索に出ました。


点いている明かりはマンションの保安灯や

発電機を回している家などごくわずか。

街灯も信号も消えた町はなんとも言えない奇妙な空間でした。


電気の送られて来ない町、人為的な異常事態。

でも、これが我々の日常になってしまったのですね。


ついに、計画停電が実施されました。


隣の市が対象に含まれているのだそうです。


もしこの瞬間、衛星高度から動画を撮影したら、SF映画のように

さぁーーーっと光が町から消えて黒い穴のように映るのでしょうか?


あって当然と思っていた電気が無くなる日、

ありえない非日常がいつの間にか隣に迫っていました。


ですが、この事も来月からは日常になってしまうのですね。


明日が分かりません、誰に聞けばこの国の明日が分かるのでしょうか?

震災から二日過ぎました、恐ろしい現実が次々と報道されています。


そして自分たちの町にも次々と影響が・・・


この国の毎日は物流によって支えられていると言う事実が

鋭く突き刺さって来ました。


いつもの品物が揃わない店にいつも以上の品物を求めに走る人々、

「備えあれば憂いなし」

理解してはいるけれど実行は出来ない、だってそれがにんげんだもの。


とは言え、生まれた時から「いつかは震災が起こる町」と

脅され育った今日までの日々、何もしていないワケではありません。


ある程度の備蓄品はそろえてあったので取り出して点検をしました。


そしてあのニュースが・・・え、電気を止める?・・・本気で?・・・


巨大ローソクと、発電機を引っ張り出しました。


さて、ガソリンは手に入るのだろうか・・・