明日は一日社会体験だ![]()
幼稚園楽しみ~
明日は一日社会体験だ![]()
幼稚園楽しみ~
~動き始めた歯車~
(はぁ、眠いなぁ・・・)
毎日登校後はクラスの半数が校庭でキックベースをして遊ぶのがこのクラスの特徴。
学校に野球道具は持っていけないので暇な俺はそこに加わる・・・が俺が行くと明らか喜んでるやつと、睨んでくるやつ、このどちらかに全員が分かれる。
それは人数の少ないチームと多いチームで分かれているようなものだ。
俺は、九歳らしからぬ163センチの身長を持っている。
足の筋肉なんてスキーのおかげで中学生並だ・・・
上半身も野球やってれば筋肉付くと思うがとりあえず今の問題は足だ。
スキーは両足使うので筋肉の付きにさほど差はないはずだ。つまりどっちの足で蹴っても相手にしたらひとたまりもないだろう。
そして俺は当然人数の少ないほうに入る。
だから人数の少ないほうは喜ぶし、多いほうは睨んでくるわけだ。
そんな微妙な空気に俺はほとほと嫌気が指していた。
でも、教室で寝てると笑われる、ほかに行くとこもないので結局足は校庭に向かう。
「俺も入れて!」
そういうと今日は今攻撃中のチームになった。
今の打順を考えると一人出れば俺の番だ・・・なんて考えていたら二人出塁していて俺の番だった。
みんな後ろにさがりはじめたのを見てバントも考えたが塁にいるのも面倒なので力いっぱい足を振りぬいた。
「ビシッ」
広い校庭の端から端に飛ばしてしまい、
「取りに行くことも考えてくれ」
と言われてしまった。
そのあとはもちろんお昼ね・・・いけないいけない授業の時間だ。
と、思っていたら朝の会で
「転校生を紹介する、有沢くん、入れ」
へぇ、転校生来るんだ。
「初めまして。有沢慧です。これからよろしく!」
ん?どこかで聞いた名前だな・・・どこで聞いたんだっけ?
「じゃあ席は轟く「轟!?大輔?久しぶり
」
「知り合いならなおのこと轟君の横でいいな!みんな仲良くしてやれよ。」
「慧、なんでお前日本にいるんだよ!」
うれしいけど俺はアメリカにいるはずの慧がここにいるのが不思議だった。
「なんでってそりゃないよ。お前だって勝手に消えたくせに!」
うっ、痛いとこ突かれた。
「お俺のことはいいから何でここにいるのか教えろ。」
「お前とたぶん同じ理由だと思うけど・・・親から逃げてきた。」
ここまでの会話で周りのやつらが頭の上に?がたくさん飛んでるのに気づいた。
「えっとね、こいつ慧・・・たぶん俺の親友。」
「たぶんって何だよ。日本きたばっかりでわからないこと多いけどよろしくね!」
あ、馬鹿こいついらんこと言いやがった。
「どこから来たの?」
「アメリカだよ・・・大輔から聞いてない?俺ら向こうでは名子役として有名なんだよ?」
「「「「うそ~!!!!!」」」
あ~あ、言っちゃった・・・
「ホントなの!?」
「ほんとだよ。」
「なんでここにいるの?」
「「逃げたから!!」」
そう、俺らは小さいときから親にドラマやら映画に出されてた。
演技がうまくいかなくて怒られる毎日がいやになった俺は自分の稼ぎを使って日本に逃げた。
住んでるのはおじいちゃんが借りてくれたマンション。
こっちでは静かに生活できると思ってたのに・・・こいつがそれをこわした!!!
「あ、あれ?みんな知らなかったの?・・・大輔ごめ「もう遅い!!」
質問攻めしようとするクラスメートから逃げるように教室から急いで出た。
ん?何で俺は逃げてんだ・・・
逃げんのは、親からだけで十分だ。みんなから逃げる必要はない。
俺は教室に戻り、みんなの質問にすべて答え、慧にも今の俺を説明した。
「俺も野球やる!」
慧が野球やる!?
どうやら一波乱ありそうだ・・・
~動き始めた歯車END~
よっ、俺の名前は轟大輔(とどろきだいすけ)あだ名は不本意だが大ちゃん。小学校三年生だ。
これから俺の物語が始まるらしいぜ![]()
~序章~
「おい轟、寝るほど暇なら前でてこれといてみろ。」
げっ、また寝ちまった
この授業だけで三回目だ。
まあ、こんなの解けないわけないから問題はないんだが・・・
「これでいいんすか?めちゃ楽だよ!」
ここまで見ればわかってるかもね?おれは自分で言うのもあれだけどかなりおとなびてる。
自分でも嫌になるくらい精神年齢がおかしい。
そんな俺が昔からやってたのはスキー。
親の趣味で始めたはずがいつの間にか体の一部みたいになってた。
昨年からは近くのスキー場にあるレーシングチームの一員だ。
二歳からやってたからか俺の相手は五六年生にしかつとまらない。
それともうひとつ、今年から学校の野球チームに入った。
理由は足腰強化のため。
夏場は滑れないし、野球は目立つしモテる!
んなわけで俺の紹介終わり・・・
~序章END~