先日、映画「万引き家族」を観て参りました。
大きな大きな劇場が満席で、私は大スクリーンを見上げるような前列の席を何とか取りました。
映画館や劇場がいっぱいに入っている、というのは本当に嬉しくなります。
尊敬する渥美清さんが、最後となった「男はつらいよ」の初日舞台挨拶で、「こんなふうに、劇場に後ろの方まで黒豆のようにお客様が入って下さって、全国の映画館をいっぱいにするのがわたしの夢です」と仰っていたのを思い出します。


「万引き家族」、俳優さんが皆さん本当に自然でアドリブなのか台詞なのか分からないように当たり前にそこに居て、これはきっと是枝監督が俳優の生理を理解して演出されてるんだろうなと感じました。
俳優が安心して感情を表せる、そんな環境を作っているのではないかと思えました。

私は俳優として、生身の自分自身でいて、その唯一の肉体を感性を、そのまま表現すればいいんだ、と勇気を貰えました。

もう一度観たいです。


黒川 なつみ