ライブデータ:
■2010/06/26(土)@秋田LIVE SPOT 2000
■鴉 ワンマンライブ2010~密会in秋田~
東京・下北沢での夢のような一夜から早や一週間。
人間の勢いとは凄いものである。しかも、多少なりとも「お金」を持っている「大人」が勢いを持ったら、大抵の事は出来ちゃう訳である。
という訳で、勢いでチケットを買ったので、念願の鴉ライブ初遠征。
鴉の地元・秋田へ、初上陸してきました。
往路は新幹線で、東京から4時間。意外とあっという間に秋田駅に到着。綺麗な駅に驚く。
やっぱり好きなバンドの地元は、私にとっては聖地なので、秋田に着いた瞬間こみ上げるものがあった。
何せ初めて来た土地なので、とりあえずスタバで休憩して、ライブハウスまでの道を確認して(たら、物凄いハプニングがありました。ある意味死ぬかと思った…笑)、ちょうどバーゲンやってたので服買って。笑
あっという間に時間は過ぎ、身軽な状態でライブハウスへ。
私の前に既に15人くらい並んで居たので、何とか2列目くらいには行きたい…!と願いつつ中に入ると、まさかの最前列に空き!
余所者がしゃしゃって良いのか迷いながら、恐る恐る最前へ。
会場は、SHELTERより少し狭いかな?当然ながら、ステージ近過ぎます。
G&Vo.近野氏のエフェクターボードを見つめつつ、長いようで短い40分が過ぎ、SEが流れる。
この日は、『時の面影』からスタート。足元までよく見えるので、エフェクター踏み変える瞬間もバッチリ。
この曲から『Am』に繋がる瞬間の歓声に鳥肌が立った。
ふと、Ba.一関氏のベースに目をやると、あれっ、黒いSadowskyになってる!
個人的にSadowskyの音好きなので、かなり好みの音だったなぁ。
低音がクリアに抜けている感じがたまらない!特に『風のメロディ』で顕著に感じました。ハマってた!
そしてライブでのアレンジが非常に良かった『君がいない空』。
やっぱりイントロから違ってたのね…。改めて意識して聴いてみると、やっぱり素敵です、ライブバージョン。
確かここで、近野氏が「あ、アンプ変えるんだった!」と思い出したように言い、Marshallを乗っけたCarvinから、MESAにシールドを差し替える。
こういう、素で会場の雰囲気を緩ませる鴉が好きです。笑
「秋田に戻るのが久々過ぎて滅びてるんじゃないかと思った」とかね。
そして今日もこの曲の時間。例のイントロまでの約2分、ジャムセッションのような雰囲気。
途中、ギターの甲高い金属的な音(まさにリアルな鴉の泣き声っぽい?)が印象的でした。Dr.渡邉さんがちょっと笑ってたのは気のせい?笑
というか、渡邉さんの、クラッシュを叩く前の両手クロスがやばい!YOSHIKIだ~!
脱線しましたが『黒髪ストレンジャー』、やっぱり凄い盛り上がり。だって何回聴いても凄い、この曲。
で、確かここで(…違うかもしれない)近野氏がチューニングを変えている間、一関氏のMC!
近野氏のMCとの温度差が非常に魅力的だと思う。笑
「新しいベースなんですけど、ツマミが取れちゃって」…って、本当だ!本体のツマミがない!笑
そして近野氏の「特に昔から鴉を知ってる人は助けて下さい」という一言で、ラストに向けて一気に盛り上がる。
『今日モ~』の盛り上がりは、下北の比じゃなかったと思うくらい、熱かった。
ラストの『夢』を演奏し終え、捌けるメンバー。そしてすぐさまアンコールの拍手。
しばらくすると、スタッフさんがステージ中央に、マイクスタンドとドラムの椅子を用意し始める。
…まさかのアコギ弾き語り!
まだスタッフさんがセッティングしてる途中で近野氏が出て来て、何か面白い空気が生まれました。笑
「せっかくの地元ライブなので、何かやろうって声から生まれました」と、この日だけ弾き語りをする事になった経緯を説明。でも、鴉をやる前にここでよく弾き語りをしていたなんて知らなかった。
最初、ピックと指、どちらで弾こうか決めあぐねている様だったけれど、ピックを掌に握りつつ、指で弾いていました。
当然、今回弾き語った曲も知らなかったのだけれど、本当にこの人の表現力って凄いなぁ、と。
歌詞に泣ける とか、曲がグッとくる とか、声がいい とか、どれも当てはまるようで少し違ってて、もう近野淳一という人の発してる音楽そのものが刺さってくる。感動しました。
…めちゃめちゃかっこよかった!!(小声) 照
終わってホッとした様子で「あれ、そろそろ二人が出て来る頃なんだけど…」という近野氏を、ベースアンプの後ろからジーっと見守る一関&渡邉氏。笑
3人が定位置に着き、「もう二度とソロはやりません。俺はやっぱり一人じゃ駄目なんだ!」と冗談ぽく言う近野氏。
本当にもう二度と観れないかもしれない、と思うと、今日来て良かった…!!
そしてアンコール バンド編。
大好きな『夏色』、『巣立ち』を、もうすぐ終わってしまう寂しさを忘れるように、全力で手を上げながら聴いた。
この日も、ダブルアンコールが聴けて良かった。
本当に、最後の最後、『帰る場所』。
この土地でこの曲を聴けた事が、凄く特別な事の様に感じた。
これだけ地元を大切にしているバンドの地元ライブという事で、完全アウェイ感を覚悟していたのですが、そんな雰囲気はなく、純粋に、秋田の人が羨ましいなーと思いました。
どれだけ私が鴉の音を聴いても、ライブに行っても、共有出来ないたった一つの感覚なので…。
感覚は共有出来なくても、せめてその空間を共有したい。
秋田で鴉が観れて良かった。心から思いました、ありがとう。
帰りは、夜行バスで約10時間掛けて東京へ。
朝8時前に東京駅着。エセ漫喫でシャワー浴びて9時から仕事。
ライブの思い出があれば、不思議と疲れなんて無いんだよね。まぁお尻が痛いくらいで。笑
夜行バスで身体が痛くならない体勢を知ってる方が居ましたら教えて下さい。
また行きます、秋田。
本当に本当にありがとう。
■セットリスト
1.時の面影
2.Am
3.風のメロディー
4.爽鬱
5.ココニナク
6.君がいない空
7.茜空
8.新曲
9・黒髪ストレンジャー
10.今日モ旅路ハ雨模様
11.向かい風
12.夢
EN 1.?(アコギ弾き語り)
EN 2.夏色
EN 3.巣立ち
EN 4.帰る場所