改訂、改訂、改訂 | くろいぬケンネルぶろぐ
安保です。
今月から稽古始まって、顔合わせに初稿を読んでもらって、ビシビシとご意見を頂戴して、自分のやりたいことと摺合せしつつ、なんてそれらしい事を言っていますが、その場では「あぁ、そうだね」なんて、気のない返事をしておきながら、お家に帰ってよくよく考えて、もっと面白い本にしたいし、自分が目指してる地点に上り詰めるためには歯を食いしばってアツくクールに台詞と向き合っています。
毎回言いますけど、今回が一番面白いです。
文章がめちゃめちゃなのは、今まさに台本を書いている最中で、ふっとした合間にブログを書いています。本当は今日は稽古だったんだけど、無理を言ってお休みをいただきました。
みんなはこの休みに台本と格闘しているはず。
すんげえ読みづらい台詞があったら、何度も何度も声に出して馴染ませてほしいし、出来れば他の人の台詞も一緒に声に出して、他の人の台詞こそ感情を込めて、声に出して欲しい。そしてそれと平行して、それを聞いている自分をちゃんと自覚して、その自分が喋った他の人の台詞をどう聞いてるのかを意識してください。
セリフは前の人の台詞があるから、自分の次の台詞が来るのです。
だから、その前の人の台詞をどういう気持ちや状況で聞いているかで、次の自分の台詞がどう出るかが決まって来ます。
同じ「好き」と言うセリフでも、大好きな人に言われるのと普通の人に言われるのと、どうでもいい人に言われるのと、嫌いな人に言われるのでは、次に来るセリフ(例えば「…あ、そう」)は全然言い方変わって来ます。

自分の台詞の下に(嬉しく)とか(悲しく)とか書くのではなくて、その前の一つ、二つ、もしくはもうちょっと前の台詞を聞いてる時点で感情が生まれているべきだ。と思います。

当たり前のことだけど(誤解を恐れずに言うと)芝居はそれの積み重ねだから、自分の役はもちろん、他の登場人物も愛して尊敬した上でシビアにいろんな角度から常に自分を疑って、そして時には情熱(超大切!)で挑んでいこう。

これは、栗山民也「演出家の仕事」の受け売りが7割、自分の経験が3割

何度も言います。当たり前のことだけど、とても大切なことなので、自戒を込めて。