「それにつきましては持ち帰って検討します。」
商談でまあまあ耳にするし、自分も言うことがあるこのフレーズ。
日本でしたら、
「まあそちらも事情が有るでしょうし、ゆっくり検討して下さい」というような
有る一定の理解を示してくれる人間も多いと思いますが、
香港的には、
大幅に想定していた値段を超えた価格交渉や
予測が難しい状況下でシビアに正確な納期回答を求められたりといった
余程の事でないかぎり使うとダメなフレーズになります。
「今日せっかく貴方に時間を割いたのに商談した意味がない」
「じゃあなんで判断出来ない貴方が来たの?」
こういう事になってしまいがちです。
特に此方側が相手先に訪問する場合、
どんなポジションであれ一応は会社を代表して訪問しているような物です。
なので相手から言わせば、
・多少の価格交渉決定権
・条件決定権
こういった事柄を判断出来る人間が来ると思ってます。
たとえそれが新人の営業さんだったとしても、
こういった部分を話せないで、何を聞かれても
「それは本社(上司)に確認が必要ですので・・・・」なんてやっちゃうと、
とその会社ごと毛嫌いされることもあります。
香港の会社は日本の会社より(主観的なイメージですが。)テンポが早いので、
一回の商談で大筋を決めて、詳細はメールで調整、そして契約締結。といった感じで
商談毎に、逐一、本社へ確認とか各部門の上司へ確認はしません。
話が大詰めになってやっと確認するようなイメージです。
(なので急に話がひっくり返ったりもしますが。。笑)
海外進出している企業さんの方はその末端の社員にも、
その社員さんが商談で香港の企業に出向く場合は
しっかり条件面等を確認してある程度の決定権限を与えた方が
上手く行くと思います。
以上、香港のお仕事事情でした。