香港に支社がある日本の会社は少なく有りません。

 

香港で働いている日本人の方の大半は

駐在員として香港に赴任して来て、任期は2−3年が相場です。

 

中には、香港で仕事の地場を固めて生活している方もいますし

香港人と結婚して香港に永住権をもって、暮らしている人もいます。

 

今回は駐在員の方達に的を絞ります。

 

ありえないぐらい高い香港の家賃事情、

加えて海外生活というリスクを加味して

 

大概は日本で勤務してた時より待遇がよくなります。

 

・家賃手当てやちょっと豪華な社宅

・海外勤務手当て

・年2回の私的な理由での日本帰国交通費用負担

等など、、

 

駐在員の特権と言うのでしょうか、このような事があります。

 

そして働く環境ももちろん変化します。

 

業種によっては、外部との接触が増えて

英語・広東語・中国語といった

外国語スキルを仕事の中で身につける人もいます。

 

中でも特に言われるのが、残業時間が少なくなる。

という事です。

 

香港人は良く言えば「契約書に忠実」な方が多く、

勤務時間外の勤務は、余程自分の業務が貯まってないかぎり

ほぼ残業はしません。

 

更に、

例えばオフィスビルで隣部屋の会社が今働いている会社より良い給料で

同等のポジションの求人を出していると

たとえ隣の会社でも転職してしまいます。

 

香港人の方は日本人よりもいい意味で合理的主義で

個人レベルでも投資的な目で自分の人生設計をしてしる方が多く

「愛社精神」だったり「忠誠心」だったりみたいな日本では美化されるような

事柄にあまり左右されません。

もちろん、全くいないわけでは無いですが大半はこの様な合理的主義な考え方です。

 

周りにこういう人間が多いので、

日本から出てきた方も多少影響を受けます。

 

その結果、

帰任のタイミングで香港にある外資系企業に転職したり

赴任中にせっせと貯金・人脈作り・事業計画を練り、起業する人もいます。

 

駐在に行かせた側からすれば、

会社のお金で行っといてなんなんだ!?と怒りたくなる気持ちも

もちろんあるでしょう。

 

しかし、日本に戻ったら

・家賃手当てがなくなる、手取りが減る。

・前のポジションにもどる。海外勤務のキャリアを反映してもらえない。

・残業時間が増えて、愛社精神的な精神論で仕事しろと言われる。

・浮いた意見を言いづらい、閉鎖的な仕事環境。

みたいな、

日本帰国後の勤務に

ネガティブなイメージしか無い方が転職や起業をしてるパターンが多く

こういう環境しか用意出来ない行かせた側にも問題があると思います。

 

人間やっぱりより良い環境を求めるものです。

さらに加えて香港人の様な合理的主義を目の当たりにするのです。

そりゃ、転職や違う道を考え得るでしょう。

 

 

充実した仕事環境とは何なのか?

仕事もプライベートも充実出来る様な環境つくりを

会社もそれで働いている個人も考えて、

それを隔たりなく言える様な場を設けてお互いが構築していく事が大事でしょう。

 

というわけで今日は駐在にまつわる話しでした。