誰もいないと思ってたのに、駐車場に彼女はいた。
俺は嬉しくなり、かけだしたい気持ち(40にもなって、まるで中学生)を抑えて一美のもとへいった。
「帰らないの?」
「うん、まだちょっとね」
「へぇ~、だれか待ってるの?」
「そう」
もしかして、いや、間違いなく俺の事を待っててくれてる。
そう、確信してもう少し俺も話をしたかったから
「じゃあ、少しは「一美まだいたのか?早く帰らないとだめだろ!」
突然、暗闇から声がして、振り向くとそこには俊也がいた。
なぜそこに?
「俊也、どうしたの?」
「いや、帰ろうと思ったけど車が有ったから気になって」
???????
「大丈夫だよ、お酒も飲んでないし」
「それは知ってるけど」
「だから、気にしなくても大丈夫、俊也こそ大丈夫?」
「ほら、俺、歩きだから」
「そう?でもなんでそっちから来たの?」
「ちょっとね」
???????????
「ちょっとてなにさ?」
「ほら、時間も時間だしね、早く帰らないと」
「なにごまかしてるの!」
「誤魔化してないよ」
「ごまかしてる!」
?????????
あの~おれ~いるんですけど、見えてます?
俊也は振り向き俺を見て
「春樹、おまえ二次会にいくんだろ、早く行かないとみんなまってるぞ」
なに?なぜいきなり俺にふる?
でも、よかった、俺見えてますね、って、ん???
「そうだな・・」
「わたしは大丈夫だから、俊也こそ吞んでるんだから帰ったら!」
「俺、酔ってないし、春樹はやく行けよ」
「春樹君と話してるんだから俊也こそ帰って!」
あの~一美さん?ちょっとキレてます?
「だから、お前が帰ったらおれもかえるから」
あの~俊也君?おれ邪魔?
「そんじゃぁ、俺、そろそろ行こうかな」
「おお!そうか、春樹またな」
「だから!春樹君はのこるの!」
「いや・・」
「いやじゃないの!なんでくちだしするの!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかったよ、じゃあね」
「変なとこ見せちゃったね」
「いや、大丈夫だけど・・」
へんなとこって
キレたとこ?俊也のこと?
「俊也いいの?」
「うん、いつもあんな感じなんだ」
「そうなんだ・・・いつもって?」
「よく私の事見てるみたいでね・・・」
「そうなんだ・・・いつもみてるって?」
「もう俊也の事やめようよ」
「うん・・もしかして一美の事好きなんじゃぁ?」
「そうかもしれないけど・・・わたし気になる人いるし・・・」
!?
それって旦那じゃないよな?
じゃあ、おれ!?
一美はまっすぐに俺を見ていた。
「わたしの言ってる事、わかる?」
おれは返事をしないで
キスをした。
頭でなく気持でキスをした。
子どもじゃないんだから、かなり重いキスをした。
どのぐらいしてたろう、1分?いや2分?いやいやもっと長かった。
俺の最長時間更新!
2人は抱き合いながらキスをした。
その時間をやぶったのは俺への電話だった。
現在進行中