椅子は木がいいと思う。
少々重くても丈夫で狂いのこないもの、できれば木地のままがいい。
虫がついたり無意味な汚れをふせぐために塗装をするのはいいが、表面を塗りたくって、三流の木のくせに一流の木の顔をしているような椅子は嫌だ。
何百年の寿命の後に、やがて土にかえる木がいのです。
少しぐらい飾りがあってもいいかもしれません。
鉄骨コンクリートの建物に住んでみると、木のことがしみじみと分ります。
木の家に住んでいる時には、木のよさや悪さがまず分ることはないように、思えます。
そんな時には木の事などを考える必要がないから、木についての質問をうけても、答えることはできません。
比較して申しわけないけれど、鉄筋コンクリートの建物に佳んでみれば、木のことがしみじみ分るのではないかと思う。
人も有機物なら木も有機物だから、無機物のコンクリートなどより、いかになじみがあるか悟れるのではないかと思う。