随分間が空いてしまった上に
途中クレチン症のことじゃなくアデノイド扁桃腺切除手術の話になってしまいました。
とりあえずここからまた元のお話に軌道修正します。
小児医療センターが移転した後ですね。

新小児医療センターになってから2回目の診察の時。
その日はパパと三人で病院へ行きました。
新しい新病棟や新しいシステムにまだマゴつきながらも身長体重測定してから、
端末で呼ばれ主治医の先生の元へ向かいました。

いつものようにニッコリ優しい笑顔で迎えてくれたK先生。
聴診器を当てられることに慣れっこな息子は服をたくし上げて大人しく診察されていました。

いつもはサラリと終わる聴診器。
でもこの日はいつもより長く当てられて、
先生も少し首をひねった様に感じられました。

『今まで心音の事で何か言われたことありますか?』

へ?
心音??

「いえ、全く…」

『そうですか…今までは気にならなかったんですか、心雑音があるようです』

心雑音?
心臓の音が変ってこと??

思いもよらない先生の言葉に私も旦那もビックリして言葉を失いました。
そんな私達の様子に先生は慌てて
『あ、でも、この位の子供に心雑音はよくあることなんです。何でもないことも多い。
でも…一応検査しましょうか。』

先生のパソコンで循環器内科の予約を取ってもらい、
1週間後にレントゲン、心電図をやることになった。

心臓に病気があるかもしれない。

その疑いは大きな恐怖で、
私は1週間ほとんど眠れなかった。