大学を卒業した自分は教育学部を卒業したこともあり、迷うことなく教員への道を目指した。

教員採用試験は一次試験は合格したものの二次試験で落ちてしまった。しかしながら、講師の働き口はあるだろうとのことだったのであまり悲観せず今後の人生を楽観視していた。

 講師の働き口はすぐに見つかった。地元の家から車で10分ほどの中学校だった。事前の打ち合わせに行ったときに校長先生から衝撃のことを伝えられた。

 「特別支援学級の3複でお願いします。」??3複??聞き慣れない言葉が出てきた。

よくよく聞いてみると3複というのは、特別支援学級1クラスの中に3学年以上の児童生徒が在籍するときに配属される講師のことであった。要するに特別支援学級担任の補助的な位置づけである。しかも、授業の担当を持つことはできないということだった。

 学校の先生といえば当然担任を持つものだし授業があると思っていた自分としては正に晴天の霹靂。ショックを受けたことを今でも覚えている。今となってはいい経験の一つになったと感じているが。

 続きはまた今度。