ねぇ

君は覚えてる?

あの頃、

人を傷つけることでしか、
自分が生きてる実感を持てない
残酷な子供だった頃を。


ひとりの女の子がいました。

ひとりの女の子は、骨をけずり
肉をそぎ
異物を入れ
生まれ変わりました。


そして
金と名声と男を手に入れたと幻想を抱きました。


ひとりの女の子の

愛と冒険という名の物語。


『私の男』

桜庭一樹 著


この骨も、
この肉も、
この魂さえも、


全て、丸ごと飲み干されるように奪われたい。


私と、私の男の境界線がなくなるくらい。


人は誰でも、何処かしらが欠けていて、

それを埋める為に、他者が必要なのだとしたら、

この二人には、どうしようもないくらい、お互いでないと埋まらない欠損を抱えていたのだと思う。


誰かに、何もかも奪われたいと渇望している人にオススメ。
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『西の魔女が死んだ』

本を読んで泣くことはめったにない私が、ホロホロ泣いてしまった。


おじいちゃんおばあちゃん子だった私は、祖父母と孫という設定に弱い。


なんといっても、このお話のおばあちゃんはしなやかで強く、本当に優しい素敵な人だったからだろう。


大切なモノがなにか、見つけにくい時代に、それを見つけて大切にする方法を伝えるのは、本当の大人でないと出来ないし、本当に優しい人でないと出来ないのだと感じた。


かつて少女で、疲れてしまっていることにさえ気付かない頑張ってる人にオススメな作品。


誰でもきっと魔女になれるのだ。