中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2009022502000134.html
民主党愛知県連は24日夜、常任幹事会を開き、
4月の名古屋市長選の候補者選びを小沢一郎代表に「白紙委任」すると決めた。
党本部は近く臨時常任幹事会を開き、
立候補を表明している河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=の推薦を決める。
河村氏は「正式決定はまだだが、まず名古屋市民に感謝したい。
(市民税の1割カットなどは)私の理念そのもの。実現のために立候補する」と話した。
ただ、河村氏の持論には、市議団や連合に抵抗感が根強く、今後は政策協議の行方が焦点となる。
小沢氏は直接、河村氏に、政策協議を重視するよう求めるとみられる。
連合愛知は25日に、各労組の代表が集まる政治センター会議を開き、河村氏の推薦を議論する。
民主が河村氏を正式に推薦しても、自主投票にとどめる可能性もある。
市長選には、自民党の支援で細川昌彦・中京大教授(54)が、
共産党の推薦で太田義郎・愛知県商工団体連合会長(65)が出馬を表明している。
公明党は細川氏を支援する見通し。
告示まで50日を切り、ようやく対決の構図が決まった。
細川氏は「河村さんは大変な強敵。知名度に負けない戦いをしようという思いを強くした」。
太田氏は「河村さんの政策は現実離れしたものが多い。
現市政を受け継ぐかどうか早く態度を明らかにすべきだ」と語った。
同市の多党相乗り体制が崩れるのは28年ぶり。
民主県連が候補者候補としていた伊藤邦彦弁護士(55)は24日に出馬を断念した。