つづき!
色々考えた末、結局ラグビーを続けることにしたTくん。
「しほが彼女で良かった。一人だったら絶対堪えられなかった。辞めてたかもしれない。本当にありがとう。
俺も志帆のこと支えるね。どんな道(←病気の治療方針です。手術か放射線か薬で抑えるか)とってもちゃんと側にいるから」
って言ってくれました(;_;)うぅ…
私はTくんが続けることにしたなら応援しようと決めました。
痛み止めの薬ももらって、毎日欠かさずに練習、さらに夜10時過ぎまで自主的に筋トレをする日々。
会う度に変わりは無いかって聞くと近頃は調子は良いらしい。
たまに薬の効きが悪いらしくとちょっと辛そうな時もあります。
「何かできることない?マッサージとか…」
「こればっかりは医者でもどうしようもないからね…。でも大丈夫だよ」
何もできないのはわかっててもやっぱり見てるだけしかないのは切ない。
このままあと2年ちょっと…なんとか大きな事故も無く過ぎて欲しい…
と思ってた矢先。
日曜の夜。
6時過ぎにメールが来ました。
「今日またバーナーした(´・ω・`)」
嫌な予感。
確か初めて遊んだ時、バーナー症候群になった次の日に腕が動かなくなったって言ってた。
そうなったらどうしよう。
その後来るメールも明るい。けど、なんか変。いつもとちょっと違う。
「気のせいだったらごめん、元気ない?」
送ってみました。
返ってきた返事は
「元気はあるんだけど、腕が痛い」
「右腕?」
「うん。でも心配しなくていいよ(^^)」
「いやもう死ぬほど心配です」
この時既にあまりの不安にメール打ちながら涙ボロボロの私。
なんでわかったんだか知らないけど、私がまた泣いてるんじゃないかと思って心配して電話してきてくれたTくん。
「もしもし…」
「もしもし。やっぱり泣いてる!俺のいないとこで泣かないの!」
「だって…」
「大丈夫だから泣かないで?ね。」
「ほんとに私何もできない?」
「しほがそうやって俺のこと考えてくれてるだけでもすごく元気になるよ。今日は泣かないで、火曜日(会う約束してた)に泣いてもなんでもしていいから」
「……」
何を話したらいいのかわかんない。
辛いだろうけどがんばって?
もう十分がんばってるよ…
こんな言葉上辺だけ。
ほんとはまた腕動かなくなったら怖いからラグビー辞めて欲しい。
応援するって決めたのに…
色んな気持ちがぐちゃぐちゃ。どれも正反対で矛盾してる。
何も言えなくなってただ電話口で泣くしかできない。
Tくん疲れてるのにこんな電話に付き合ってくれてる。
早く泣きやまなきゃ。
わかってるのに、言いかけてやめて、また泣くの繰り返し。
「私今電話しててもきっと余計なこと言っちゃう…」
「いいよ。なんでも話して?」
絶対言っちゃいけない、絶対言っちゃいけない
「ラグビーがんばって欲しいってほんとに思ってるの、でも怪我の話聞く度に少しでいいから休んで欲しいって思っちゃう……」
言ってしまった
「ごめんね、矛盾してるね…」
「ううん。
心配ばっかりかけてごめんね。
ラグビーは本当に辛い。痛いし。
でも俺はもう最後までやるって決めたんだ。
男には踏ん張らなきゃいけない時があるっていうけど、それって今だと思うんだよね。
そりゃ辛いしもうダメだって思う時もあるけど、それでもラグビー好きだしやりたいんだよ。
俺がラグビー続けて、しほがラグビー大っ嫌いになっても構わない。
でもここでやめちゃだめなんだよ。絶対後悔するから。
『俺は何かをやりきった』
って堂々と言えるようになりたいから。
これからもいっぱい泣かせちゃうかもしれない。それでも一緒にいてくれる?」
私はTくんの話を聞きながら自分が間違っていたことに気付きました。
辛くても痛くてもラグビーを続ける、じゃない。
好きだから、やりたいからラグビーを続けるんだ。
もしかして勝手にかわいそうだと思ってたのかもしれない。
「ラグビーが好きとか嫌いとかじゃなくて、Tくんが好きだから応援するんだよ」
「うん…ありがとう」
一つ不安が解消しました。
私はとにかくがんばるTくんを応援する。今までみたいにモヤモヤは無しに心から。
辛い時は支える。
支える……どうやって?
いつも支えてくれてありがとうって言ってくれてるけど、私何かできてるの?
また不安になって泣く。今考えるとうざい(笑)
「私自分がほんとにTくんを支えられてるかわかんない…」
「すごく支えてくれてるよ」
「絶対できてない」
「だって俺しほがいなかったらラグビーやってないよ?
こうやって心配してくれてる人がいて、辛くてもかえるとこがあって、一緒に泣いてくれる人がいて、それだけですごく救われてるんだよ。
俺だってしほの病気のために何かしてあげたい、何かできることはないかっていっつも思うけと、結局何もできないんだよ。ただ側にいるしか。
でもしほはそれでいいって言ってくれたでしょ?
だからずっと側にいて。それだけでいいから。何もできてないなんて絶対ないから。いないとだめなんだよ」
「うん…じゃあ側にいる」
「俺ね、こう言うと変だけど、しほが病気してくれて良かったって思ってるんだ。
やっぱり痛みを経験した人じゃないと苦しみもわかってくれないよ」
これは嬉しかったです。
こんなふうに言ってもらったことなかったから。
私にしてみれば病気もいい経験だったと思ってる。むしろ病気してなかったら今の私はいない。
きっと何の挫折もしないで、自分本位で勝手な女になってた。表明だけの優しさで、他人のことを理解したフリしてたかもしれない。
でも世間的にはそうじゃないんです。
病気したことが結婚に響くとか、子供に遺伝するとか、病気したからもう保険には加入できないとか、あの時病気してなかったらもっといい大学入れたのに、とか……
いつかおばあちゃんが言ってました。
小さい頃からアトピーで、それが原因で小学校で嫌な目にあって、さらに自分を追い込みすぎて病気になってしまった私。
「辛いやろなぁ。けど辛いのも苦しいのもみんなに与えられるわけやないんで。
神さんが選んで与えるんよ。この子やったら堪えられるって子にしか与えんのよ」
私は特別です。色んな意味で。この言葉のおかげで辛かったこともプラスに変えるように努力することができました。
Tくんが初めてでした。
病気になってくれて良かったって。
私のどこからも目を逸らさないで、本当に全部見てくれてるんだって思いました。
たくさん泣いちゃいました。
会えて良かったって思って。
色んなこと乗り越えて来たご褒美にTくんに会わせてもらったんだって。
私は今とっても幸せです。側にいるだけで幸せって思える人に会えて。
Tくんがしてくれるように、私も彼を大切にしていきます。
と思った今日は付き合って一ヵ月目です(笑)
『つづく』続きでしたが、やっとおわりにできます!
長々と失礼しました!では(^^)/~~~