うちの猫、めい。
今ではすっかり我が家の中心で、
でも、最初から
「うちの子」だったわけではありません。
ある日のこと。
とーさんが夜勤明けで、
いつものように車で帰ってきました。
その時、
まさか車の中に
小さな命が入り込んでいるなんて、
誰も思っていませんでした。
帰宅後、
家の周りがやけに静かで。
……と思ったら。
「ニャー」
え?
もう一度、耳を澄ますと
確かに聞こえる猫の声。
ボンネットを開けると――
いました。
小さな猫。
エンジンルームの奥で、
必死に鳴いていました。
慌てて保護して、
ひと安心。
「この子、どうする?」
なんて言葉は出ましたが、
答えはほぼ決まっていました。
だってもう、
その時点で
“うちの子の顔”をしていたから。
⸻
こうして、
めいは我が家に来ることになりました。
そして現在。
家の中を堂々と歩き、
一番いい場所でくつろぎ、
他の猫たちを見下ろし、
時々くろおの生存確認をしながら、
こんな顔をしています。
「この家って
私の若さを吸いとる家だわ」
⸻
でもね。
あの日、
あの時、
声に気づけてよかった。
こうして一緒にいられる今が、
何よりの答えだと思っています。
おまけ
※この話は実話です
※現在めいは元気いっぱい
※そして相変わらず港区女子です



