今年放送された24時間テレビのドラマ、障害者雇用に力を入れている中小企業のお話。ドラマなんだからしょうがないんだろうが、見終わった後にモヤモヤが残った。

 

 

障害者の働き方

ドラマのテーマ:障害者にも能力がある。それをうまいこと引き出せば会社にとって利益をもたらす戦力になる。

 

障害者があまりにも天使に描かれている。でも現実は一つのことを覚えるのに時間がかかるし、臨機応変がきかないし、ご機嫌は激しくアップダウンし、嫌なことは大騒ぎして拒否、仕事の集中力は続かない。コミュニケーションも十分とれない。申し訳ないが健常者のレベルには及ばない。

 

障害者用の作業所でない限り、一般企業では収入に見合うレベルの仕事を求められる。

 

 

障害者は許されるの?

クロネコが一番心が痛かったシーン。仕事の受注が急になくなり、自分が担当していた仕事を止められた障害者が、不安定になって癇癪を起こし、できあがった商品を次々床に投げつけて壊したり、商品の入っている箱を倒して暴れるシーン。

 

中小企業にとっては暴れて壊された商品だって、会社がお金を出して仕入れた原料を費やして、みんなが協力して一生懸命働いて作った会社の売り物の商品。彼らが会社に与えた損失はいくらになるんだろう。その商品を壊したことで、納入できなくて取引先に迷惑をかける。壊れた商品を片付け、壊したものを急ぎ作り直したのは健常者の従業員なんだろうな。

 

これ健常者がやったら一発アウト、クビになるよ。でも障害者だったら許されるの?


会社にとって商品は命。


ドラマでは障害者が暴れて商品を投げつけても、周囲が穏やかにまあまあ「あらあら、落ち着きましょうね~」と普通に対応。会社の商品を倒したり投げつけて破壊しても、障害者が周囲から叱られることはない。障害者が癇癪起こして暴れるのがこの会社の日常なのか、ドラマだからなのか。

 

障害者だろうが健常者だろうが、やったらダメなことはダメなんじゃない?会社は働いてお金をもらうところ。福祉施設じゃないよ。どんな理由があっても暴れて会社の命である商品を壊したらダメ。


このドラマいい評価も見たけど、なんかモヤモヤショボーン