主人が亡くなったことは頭ではわかる。
 
眼でも。
 
壁には主人が最後に着てた血だらけの衣類がかかってる。
ベッドサイドとPC横には遺影があって主人がちょっと悪そうな顔して笑ってる。
写真は沢山壁に貼ってるのに、肝心の主人が居ない…空っぽの部屋…。

 
居ないんだと…わかってるけど、心が拒否してる。
 
だから何度も、自分に言い聞かせるように主人が亡くなったことを口に出す。
キーボードを叩く。

 
自分でわかってて、そうやってるのに、傷ついて泣く。
 
何度も書いて、何度も泣く…。
 
会いたいよ。声が聴きたいよ。笑ってよ?怒ってよ。呆れてよ。
ねえ??
 
傷口をえぐる行為と思いながらも、こうやって書く。
 
いつか…涙は涸れるときが来るんだろうか?
いつまでも傷つき流れる血が尽きるときはくるんだろうか??

わからないけど…いつか、涙も血も涸れはてて…

ただただ、無になるのか…再び歩き出せるのか…わからないけど…

取りあえず、足掻くしかできない…。
 
あがいて、喚いて、泣いて、アホな事ばっかりして、まるで駄々っ子のように…。
 

 
いつか…この悲しみと苦しみは…少しはマシになるんだろうか…?