本当の四十九日は4月3日だったけど、4月にはいると娘の学校のこととかで色々忙しくなるかな…?と思い、3月27日(日)にした。

日にちを決めた時は、あまり何も思わなかったけど…近づく連れ、嫌だ…と、思いはじめた。

納骨もするから…主人の遺骨と離れるのが嫌だった。

少し取り分けてあるのにね…全部、私のそばに在って欲しかった。

 

全日の26日は風がとても強く雨も降って荒れた日だった。

27日も荒れたら良いのにそしたら、法要だけで、納骨は別の天気のいい日に日延べするはず…そう思った。

 

27日の朝は曇ってはいたが、穏やかだった…。

坊主が事故って来れなくなったら良いのに…

上流で雨降って川反乱したら良いのに…

いきなり大嵐になったら良いのに…

 

そんなことを思っていたけど、天気は荒れず、藁草履におはぎを挟んだのと、杖を頼んでた和菓子屋さんに取りに行って、会食の代わりのお弁当も届き、同じ班の人と、親族が集まり…

 

坊さんも来てしまった…。

 

お経読んでる間に大雨になったら良いのに…と、思ったけど、雨は降らなかった。

 

野辺送り...

御遺骨とお団子と、卒塔婆と写真と、藁草履におはぎを挟んだのと杖とお花とお線香と…をそれぞれ持って、お墓まで歩いていく。

 

遺骨は私が抱っこした。

 

陶器の入れ物に入ってるから結構重い。

お墓までは1kmほど。

食事をまともに取れてないから体力がほとんどなく、歩くのが遅くなって、皆先に行ってしまった。母だけが一緒にゆっくり歩いてくれた。

ゆっくりゆっくり歩いていく。

私の主人だから、私の旦那さんだから、私がちゃんとお墓まで抱っこして連れて行く。

重いし、手はしびれるし、息は苦しいし…でも、絶対私が運ぶ。

私が連れて行く。

最後だから。

何かしてあげれる最後のことだから。

 

途中、義兄が走って戻って行った。しばらくして車で戻ってきた。義母さんが足と心臓が悪いから先で歩けなくなったようだ。

「黒い猫さん乗る?」

と声をかけてくれたけど、意地でも乗らん。お前らの世話にはならん…大人だから言わないけれど…本心はこんな感じ。

口ではちゃんと

「大丈夫です」

と、返事をし、黙々と歩く。
 
お墓につくと、お花はすでに活けてあった。男衆が重い平石をどけてお墓を開く。
お墓の下の棚には2つ骨壺が見えた。義父とおばさんかな…。そこに主人が加わるんだ…。

最後まで私が。

膝をついて、落とさない様に、墓の下の棚にそっと乗せる。

棚の下の土には古いお骨が見えた。ご先祖だ。

あんたら先祖がちゃんと守らんから、主人は死んでしもうたやんけ…ちゃんと仕事しろよな!!
心の中で悪態をつく。

 

墓を閉じる時、すごく嫌だった。すごく苦しかった。すごく悲しかった。

 

お経を唱えてもらい、お線香をじゅんばんにあげる。

涙が出る…。

 

今日からは主人はお墓に住む…

悲しかった…。

 

主人の全部が、私のそばに居て欲しかった。