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私の実家から歩いて5分くらいのところにあるお寺への道の途中に、ぽつんと祠が立っててその中にお地蔵様がいます。
大きい石に彫られたお地蔵様が一体と,小さいお地蔵様が7体くらいだったかな。
このお地蔵様は私の祖母がずーっとずーっと昔から大事にしていて、毎年お地蔵様全員分の赤い帽子と前掛けを手作りし、新鮮なお水、お菓子などを供えてます。
千羽鶴も毎年かかさず。
私とまぼ氏の分、千羽。
私の赤ちゃんの分、千羽。
妹の分、千羽。
両親の分、千羽。
私の伯父、伯母の分、千羽。
いとこ2人分、二千羽。
みんなの名前と生年月日付きで供えてくれてます。
このお地蔵様には私はとくに縁があって、何度も助けられてます。
私が4歳の時、私はやたら重い扉の玄関に薬指を挟まれ大けがをしました。
薬指はせんべいみたいにぺちゃんこに潰れて、爪もぜーんぶなくなってしまいました。
お医者さんも「今の医療では爪を元通りにはできません」と諦めるくらい悲惨な状況。
母は「女の子なのに・・・」ってずいぶん悲しんだようだけど、祖母はあきらめずにお地蔵様に何度もお願いに行ってくれたそうです。
「まいちゃんの爪が元通りになりますように」
結果、私の薬指はどっちの手が怪我したのか自分でもわからないくらい元通りです。
なんの傷痕もないし、爪も変形してません。
この話は我が家では語り草です。かなりの頻度で出てきます。
だからなにか困ったことがあったら、すぐお地蔵様へお願いに行きます。
でも祖母はひとつだけかなり後悔してることがあるそうです。
私が一回目に妊娠したとき、お地蔵様のところに行かなかったから。
それが原因で流産したわけじゃないのに、けっこう悔やんでるようです。
だから今回は人工授精をした直後に千羽鶴を持って、うまくいきますようにってお願いしてくれて、無事妊娠した時にもお礼に行ってくれました。
祖母は足が悪いので毎日は通えないけど、母は毎朝仕事前にお地蔵様のところに寄ってお祈りしてくれました。
神様がいるとかいないとかそんなことはわからないけど、祖母は風邪ひとつひかず超元気です。
なんだか宗教的な感じになっちゃったけど、そんなんじゃないよーww