11月も終わりに近づくと、税理士試験の合格発表が迫って来ます。
この時期はソワソワしますよね。

発表前日ともなれば、何をやるにも手に付かなくなります。私も色々な事を考えてました。
『あの問題が正解だったら、合格の可能性はある』
『官報合格したら合格祝賀会に必ず参加してやる』
『不合格だったら、来年もまた勉強か』
などなどです。

とは言え、もう恐らく結果は決まっています。
なるようにしかならないですよね。
腹を据えて結果を受け留めるしかありません。


私が税理士試験受験生の時は、税理士事務所のスタッフとして勤務していました。
そして、恥ずかしい話しですが、私の官報合格の結果は生命保険会社のある担当の方からのメールで初めて知りました。ですので、感激という瞬間は残念ながら味合えませんでした。


当時、同じ職場の職員の中には税理士試験の勉強をしている方もいましたし、そうでない方もいました。

これは官報合格リーチのある年の話しです。
この年私は法人税法を受験しましたが、不合格となりました。
その不合格の報告を同じ職場のある職員にしたところ『良かった!』と半分笑いながら言われました。
これを聞いて、私は内心『はぁ?』と思いました。
この職員は、その年の税理士試験を受験していない方でした。

今になってみれば過去の出来事ですが、当時はめちゃくちゃ悔しかったのを覚えています。
何せ、税理士試験の受験をしていない人に言われたのですから。

とは言え、これが現実です。この職員の反応は冗談半分だったかもしれませんし、私の官報合格を心良く思ってなかったかもしれません。しかし、これが真理だという事です。

結局何が言いたいかと言いますと、試験に合格しなければ税理士試験を受験していない人間と何ら変わらないと言う事です。
確かに、試験勉強を通じて実務で必要な知識は養成されます。
しかし、我々は社会人であって学生ではないので、試験に対しては結果が全てです。試験を受けるまでの過程は結果の一要素にしか過ぎません。


私は、時間とお金を犠牲にして税理士試験の受験を決意したのであれば、合格という結果にとことんまでこだわるべきだと思います。

次の年、私は運良く官報合格をする事が出来ましたが不合格だった前年と違って試験の結果にとことんこだわり続けました。
仕事は相変わらず大変忙しかったですが、勉強時間が満足に確保出来ないなりに勉強方法を模索していました。その一つが1日3時間勉強法でした。
全ては税理士試験を突破するためです。


合格発表の日は必ず訪れます。
合格していれば運が良かったと素直に喜べます。
問題は不合格の場合です。
何故、不合格になったのか。
試験内容だけで無く、日々の勉強の取り組み方や勉強方法、そして生活態度もこれを機に徹底的に見直す必要があります。

今年仮に不合格になっても翌年は奮起して合格すれば、今年の不合格は決して無駄にはならないです。
なぜなら、不合格という結果を機に自らを律して税理士試験と真摯に向き合い、そして翌年合格という結果を出したことが自らの成長と自信に繋がるからです。
大切な事は、結果を機に自分を変える事が出来るかです。


最後は硬い話しになりましたが、今回は試験結果が持つ意味について書いてみました。