ライブの感想は、まぁいつもの通りって感じ。
久しぶりのナミキジャンクション、ちょっとPTPのKの事を思い出した…
最後にあいつに会ったのは、ここの楽屋だったな…
献花式には、行けない…R.I.P.
一馬は、元気そうだった!!
今年後半に、また会う約束を交わしてきた!!
そっちが楽しみだ!!
只今の脳内ミュージック
栄喜 ; あのゴール成し遂げるところまで
J SPORTSのWBCテーマ曲!
今月の栄喜ライブ予習中。
iPhoneからの投稿
広島に帰った後、ネットで調べてみるとPTPのツアーがまもなく始まり、広島にも来ることが分かった。
俺は、KのBLOG宛にメッセージを送った。(電話番号を聞いていなかったので、、、)
Kからすぐに返事があり、電話番号が送られてきた。
それから俺は、行ける限りのPTP広島公演に顔を出し、大阪のワンマンも見に行った。
そのたびに俺たちは、メールや電話でやり取りをし、おれ自身も栄喜みたいに、Kのことを弟のようにかわいく思うようになっていた。
栄喜と会っても、良くKの話になったし。
先月は、K-A-ZともKのことが心配だと話し合ったばかりだった。
俺がKの異変に気づいたのは、LINEに奴があげていた写真からだった。
顔のむくみが、抗鬱薬を飲んでいることを感じさせた。
心配ではあったが、病状が悪い時にメールして、プレッシャーをかけてもいけないし、俺の思い違いであればと、思っていた。
ただ、あいつは詩を書くたびに自分に向き合い、自分が情けない人間だと感じ鬱になる、、、と常々言っていたのだから、、、、アルバム製作期に病気になるのは充分ありえたことだった。
あの時俺に何か出来なかったのかなと、今も思う。
オリジナルアルバムではなくベスト版に新曲となった時も、、、少し心配ではあったが、とにかく前に進んでいることに安心した。
そしてLIVEスケジュールが発表になり、思い切ってメールを送った。
しかし、あいつらしくなく、、、、、とうとう返信が無かった。
そしてツアー直前のキャンセル発表、、、、
俺は、出来るだけプレッシャーにならないように言葉を選んでメールを送った。
あせらずに、ゆっくり休めよ。
頑張らずにリラックスしろ。
俺は勝手にお前を弟だと思っているから、いつでも頼って来い。
すぐに返事は無かったが、3日後たった一行のメールが届いた。
その言葉は、俺がいつもあいつから聞いていた聞きなじみのある言葉だった。
ありがとうございます。
きっとそれが精一杯だったのであろう。
そして俺がもっともあいつらしいと感じる言葉にほんの少しだけ安心した。
だが残念なことに、それが俺とKとの最後のやり取りになってしまった。
俺も落ち込んだが、栄喜も落ち込んでいるはずと思いメールした。
奴は、
『俺がもっと見ててやればよかったです。
悔しくて涙ばかり出てきます。』
といっていた。
俺も同じ気持ちだったが、あえてこんなメールを送った。
Kみたいに心が弱っている奴を元気にする音楽を作り続けろ。
それが弔いだと、、、、、
『そうですよね。
頑張ります。』
それがKの兄貴分である栄喜の返事だった。
Kという、才能ある音楽家が、これからを期待されつつ31歳の若さでなくなった。
たとえYahoo!のトップニュースになったところで、世間的にはただそれだけのことだ。
中にはKをよく言わない奴らもいるだろう。
ただ、俺の知るKは、いつも周りに気を使う、すんげえいい奴で、、、、、
本当は寂しがり屋で、
それでいて、いっつも強くあろうと頑張りすぎている、、、
そして俺たち仲間みんなに愛される弟分だった。
その事実は、誰がなんと言っても変わらない。
そしてあいつは、沢山の(いや、あいつはまだ書き足りなかったのかな、、、、)曲を残してくれた。
俺たちがその楽曲を聴き続ける限り、奴の魂は、存在し続けるんだと勝手に思っています。
Kという男の足跡は、俺たちが消さない。
俺たちもしっかり前を向いて、Kの分まで生き続けましょう。
もう胸がいっぱいで、正直何がいいたいのか分かりませんが、、、、、
とにかく、
K
R.I.P.
俺が死んだら、そっちでまた沢山話そうな、、、、、
終わり
あの日、KとK-A-Zは大量に酒を飲んでいた。
K-A-Zは、あの風貌にデカイ身体!!!酒が弱いはずがない。
ちなみに俺も同じように言われるが、まったくの下戸です、、、、
Kは身体は小さいのにK-A-Zと同じハイペースで飲んでいた。
K-A-Zは、
『そろそろあれ行こうか!おいKお前も強いの行くか?』
するとKは、
『カズにい、いただきます、、、、、』
二人の前にショットグラスに並々と注がれたウォッカ(だったとおもう)と、チェイサーにジョッキでビールが運ばれてきた。
Kは、これはいらねえ、、、、とジョッキを押し返し、ショットグラスの中身をクイッと一瞬で飲み干し、にやりと笑った。
周りから、お~、、、、と喚声が出た。
するとK-A-Zは、甘いな、違うよ、こうやって飲むんだ、、、というと、、、、
ショットグラスを親指と中指でつまみあげ、ジョッキの上でぱっと開きショットグラスごとポチャッと落とした。
ジョッキのビールは泡立ち、中でウォッカがゆらゆらと広がり始めた。
そこを一気に飲み干すK-A-Z、、、、、
テーブルにジョッキをドンっと置くと、中でショットグラスがダイスのようにカラカラと踊った、、、、、
にやりと笑うK-A-Z、、、、
Kは、隣にいる俺にやっと聞こえるくらいの小さな声で、
『違う、そうじゃねえ、、、、酒がもったいねえ、、、、』
とつぶやき、小さく首を振った。
うん、、、、パフォーマンスでは、K-A-Zがかっこよかったが、
酒の強さアピールでは、K、お前の勝ちだったよ。
俺が、もう少しK-A-Z君と仲良くなってからだったら、お前の勝ちだっていってやれたのにな。
楽しい宴は、エンドレスモードに入ったようだった。
そしていつものように、栄喜坊やがおねむの時間となり、俺も風邪ひいていたので先に帰ることにした。
Kは、俺の手を両手で握り、
『黒田さん、ヒデニイをよろしくお願いします。』って、、、、、
ん~どっちが兄貴分なんだか、、、、
そして俺は、YOUTH-K!!!とWu-CHYたちと栄喜をつれて帰ったのでした。
思い出話は、もう少し続く、、、、、
Kと出会った熱い夜話は、くだらない笑い話から徐々にマジな音楽話へと移っていった。
Kは、こんなことを言い始めた。
K 『俺、ヒデ兄ぃが凄いって思うのは、あの音楽、あのメッセージをかっこよく日本語で歌っちゃうことなんですよ!俺は英語に訳すことでオブラートに包んで、やっと自分の気持ちを言えているけれど、、、、もし日本語でやれって言われたら、出来ないっす。日本語のほうが皆に伝わるのは分かっているけど、、、逆に俺の心を知られると思うと絶対ステージでかっこつけられない、、、、』
黒 『アマチュアレベルで言うのも悪いけど、俺も高校生のころのバンドで歌詞を書くときに同じ思いだったよ。きっとそれは、永遠のテーマなんだよ。』
すると満を持して栄喜は、兄貴面して良いことを言おうとした。
しかしここで書くと栄喜の名誉が傷つくかもしれないほど、、、、、
着地点を誤った、ポイントのずれた答えになってしまった、、、、、
話は途切れ、Kは不満そうにうつむいてしまった。
しばらくしてまたKが話し始めた。
K 『ファンの中に、俺に昔のバンドの曲をやれとか、前はもっとよかったのに、昔みたいなのをやってくれとかいう奴がいるんですけど、あれはどういうつもりなんですかね?俺は今の気持ちを伝えたくて、今良いと思う音楽をやっているのに、、、』
栄喜も同調した。
栄 『俺だってSIAM SHADEの曲なんか10年以上前に作ったのに、まだそれを聞いている奴がいるなんて信じられねえな。俺が10年以上聴いている音楽なんてビリージョエルくらいだぜ。俺はビリージョエルみたいに偉くないっつうの!』
お前時々ビリージョエルの名前を出すけれど、似合わねえぞって、、そっちを拾いたかったが、、、
さっきの栄喜みたいに話の腰を折ってしまうと思い、、、、、
こう言った。
黒 『それは、お前ら作り手の言い分だよ。
聞き手は、今のお前らがどう思っていたとしても、その曲に感銘を受ければ、いつ作った曲かなんて関係なく聞くし。
昔の曲を聴くと、そのころの思い出や当時の仲間の顔まで思い出せて、その思いも込みで聞いてくれているんだ。
俺も作り手の気持ちも分かるが、そういうファンがいるのは当たり前のことなんだと思う。』
Kは、まだ納得がいかない様子だった。
少しして栄喜は、
栄 『この前KAZUMAたちと対バンした時に、最後にセッションでSIAMの曲をやったんですよ。そしたらファンがそれまでに見せなかったほどの笑顔になって、、、、
ああ、俺のわがままでSIAMを解散させて、みんなのこんなにいい笑顔を俺が奪っちまったんだなって、、
少し自分を責めました、、、、、』
Kが少し声を荒げた。
K 『ヒデにいは、良くファンのためとか、ファンの聴きたがっているものをとか言いますけど、関係なくないですか?
アーティストは自分のやりたいものを作って、ファンはそれが気に入れば聞く、嫌なら聞かない。そういうもんじゃないんですか?』
栄喜は、黙ってしまった。
俺は、Kにこう言った。
黒 『K、お前の言うとおりだと思う。俺も聞き手としてはそうしているし。ぜんぜん間違ってはいないと思うぞ。
今は、お前のやりたいものをやっていけ。まだそういう時期なんだと思う。
ただ、いつかお前もみんなの聞きたいものを作りたいと思う時が来るかも知れないし、昔の曲をやりたいと思うかもしれない。
それもまた間違いではないとおもう。』
Kは、俺の目をじっと見て、、、、安心したように微笑んだ。
逝っちまうまでに、Kはそういう気持ちになれたのかな?
もう聞けないな。
少し休んでから、また書きます。
俺がKと初めて会ったのは、DETROXの大阪公演のあとの打ち上げだった。
その日俺は風邪をひいていたため、LIVE後すぐにホテルに帰り薬を飲んで寝ていた。
すると栄喜から電話がかかってきた。
栄『黒さん今から飲みに行くんですが、合流しませんか?』
断るつもりでいたが、栄喜と会うのも久しぶりだし、体調もだいぶ良くなっていたので行くことにした。
もしここで断っていたら、Kと知り合うことは、一生無かったのかも、、、
栄 『あ、黒さん、忘れてましたけど、一人変なバカが付いて来ちゃっているんですけど良いっスカ?』
黒 『別にいいけど、、、誰?』
栄 『PTP、、、、ペイ、トゥー、、、、なんだっけ?』
電話の向こうで、かすかに、、、
K 『Pay money To my Pain です。』
栄 『ペイマネートゥー、、ペイン?、、、、ま、いいや、PTPのKっていうどうしようもないバカなんですけど、邪魔ですよね?すみません、ほんとに。いいっすか?』
人を紹介するのになんていい方だ?
ってそのときは思ったが、栄喜とKの関係を理解した今では、そのときの二人のうれしそうな表情がまるで見ていたかのように思い浮かぶ。
俺が某ROCK BarのVIPルームに入ると、栄喜、K-A-Z、Kそしてほか数人が座っていた。
皆と握手を交わし、栄喜の隣に座った。
その日はゼブラヘッドのメンバーが来たり、なんやかんやで人の出入りがあり、気がついたら俺の隣にはKが座っていた。
その時のKは、鍛えてはいたが、そこまでマッチョではなく、、、背も低いし、、内気な感じであったし。
栄喜にからかわれてばかりだったので、まるでイジメラレっ子のようだった。
逆に栄喜は、ハイテンションで、Kの連れまで巻き込んで大騒ぎ。
いつもの大嘘を、初対面の子達がまじに聞いているので、、、、
黒『そいつの話は、3割熱い音楽話、3割天然ボケ、残り4割は嘘だから、3割だけ聞いておけばいいから、、、』
すると黙って聞いていたKが、
『間違いないっす、ま~ちがいないっす!!!』
と俺の眼を見て、うれしそうに言った。
その時俺はやっと二人の関係性を理解した。
いじめっ子とイジメラレっ子ではなく、お互いを遠慮なくバカと言い合える信頼感を持つ、兄弟みたいな間柄なんだと、、、、、
そういやあ、俺と栄喜もそんな感じだな。
兄弟分の兄弟分、、、、つまり俺とKも兄弟分だったのかな、、、
今考えると、人見知りのKが初対面の俺とよくあんなに話したなぁと思うほどその夜は話に花が咲いた。
Kが住み、俺も何度も足を運んだCaliforniaのとある町の話、英語が下手なことへのコンプレックス、引きこもっていたころの話し、、、などなど、、、
栄喜も時にはKを褒めていた。
『こいついい奴なんですよ、ウチの実家の母ちゃんとカラオケでデュエットしてくれたり、俺がいない時にまで来てくれるんすよ。』
きっと自分を兄貴と慕ってくれるKのことが、かわいくて仕方なかったのだろう。
バカ話は延々と続き、次第に音楽の話へと移っていった、、、、
次回へ続く、、、、、、、