ケ・セラセラ 1日目・13時 | お気楽ごくらく日記

お気楽ごくらく日記

白泉社の花とゆめ誌上において連載されている『スキップ・ビート』にハマったアラフォー女が、思いつくままに駄文を書き綴っています。

完全パラレルです~。ロリ○ン蓮さんは、嫌だ~と言う方は、Uターンお願いします。

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


「最上さんに頼んで、お前の分も取っておいて貰ったからな!!いつもみたいにカロリーなんちゃらとか、何とかインゼリーなんかで、昼飯を済まそうとするなよ!!」


社さんも大概お節介だよな。それは、学生の頃から全く変わっていない。社さんは、高校の先輩に当たるが、二人揃って大学も同じ所に進学し、この雑貨屋を任せられる前に就職していた会社も同じだったので、今や先輩後輩の仲を通り越して、友人関係になっている。


テーブルの上を見ると、食事が紙皿に綺麗に盛りつけられている。


「本っっっっっっっ当に旨かったんだよ!!薄味だけど、しっかり出汁が聞いていて、上品な味付けで(以下略)」


社さんの力説ぶりに押されて、テーブルに着いてみたけれど、あの娘・・・・最上さんには申し訳ないけれど、正直言って腹は減っていないんだよな。


だけど、そんな理由で一回りも年下の、しかも中学生の女の子を傷つけるなんて後味が悪すぎるしな。


だから、おにぎりだけでもと、一口食べてみて驚いた。この味は・・・・・”キョーコちゃん”?


なんとなく雰囲気が似ているような気がしてたけれど、彼女なのか?


8年前、大きすぎる父の存在にもがき苦しんでいる時に出会った一回りも下の大きな瞳が印象的な女の子。


何事も一生懸命で頑張り屋で負けず嫌い。そして、優しくて健気で泣き虫で。それまで、どれだけ泣いていても”ショーちゃん”の名前で笑顔になる彼女の強さが眩しくて羨ましかった。


「お兄ちゃんなら、お父さんをきっと越えられる!!」と、無邪気に笑って励ましてくれた彼女。


「お兄ちゃん。お腹が空いたままだとね?何も出来ないのよ。だから、はい。これ食べて元気出して?」と言って、塾で食べるはずのお弁当を俺に分けてくれたことを思い出す。


「え?いいの?塾で食べる分だよね?俺に分けちゃうと、今度はキョーコちゃんがお腹が空くよ?」


「いいの!!私も、ここでお兄ちゃんと一緒にお弁当を食べていくから。塾で食べたって、皆、問題集とか参考書を見てるから、ちっとも美味しくないの。だったら、ここでお兄ちゃんとお弁当を食べた方が美味しいし楽しいと思うの!!」そう屈託なく笑ってたキョーコちゃんの笑顔が思い出される。



そんなことを過去を振り返っていたら、いつのまにかおにぎりだけじゃなく紙皿に盛られていたおかずまで、知らず知らずのうちに平らげていた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「最上さん、お弁当ありがとう。すごく美味しかったよ。最上さんは・・・・・いや、なんでもないんだ。」


「お・・・・お粗末さまでした。」


そうお礼を言っただけのはずなのに、何故か、最上さんだけじゃなく他の3人も顔を真っ赤にしていた。

8年前のことを聞きたかったけれど、止めておいて正解だったと思った。


ん?なんだ?


疑問に思っていると、側に社さんが近寄ってきて、「おい、その甘ったるい笑顔をどうにかしろ!!あの人にその顔を見られて弄られてもいいんだったら、何も言わないけどな。」そう小声で忠告してくれた。


”愛の伝道師”自らのことを、堂々とそう名乗る彼に、(多分)最上さん(と思われる)との過去を根掘り葉掘り聞きだされるのも癪だしな。


ぺちぺちと頬を叩いて、気持ちを入れ替えた瞬間、ドアベルが鳴って一人の人物が入ってきた。


《つづく》


ただ今、職業体験の中学生が来てるんだけど、例によって、例のおば様に、

「くりくりさん、中学生の子と一緒にお昼休憩とってきたら?」と言われ、全力で拒否しました(><;)


暗に、(あなたが早く休憩行ってくれないと、私、休憩とれないでしょ?)と言う心の声がダダ漏れ・・・・


なんと言うか、人の気持ちを丸無視した発言のおおいお方です( ̄_ ̄ i)