青く無限な空を描いて | 栗城史多オフィシャルブログ Powered by Ameba

青く無限な空を描いて


10年前の6月12日(昨日)、僕は北米最高峰のマッキンリー6,194mの山頂に立ちました。


あの頂から見上げた空は、青く深い宇宙のような無限な空でした。

あれから10年。

当初はマッキンリーを登り終えたら山をやめる予定でしたが、そこから南米、ヨーロッパ、今ではヒマラヤ8000m峰に向かい、成功と失敗、苦しみと喜びを繰り返しながら、あの時に描いた心の空は今でも青く、その無限の宇宙のような空に近づこうとしています。

あの日はただの登頂日ではなく、初めて自分の中にある心の壁を取り外すことができた日でもありました。

マッキンリーに一人で向かう前、山の先輩を含めて大学、友人、全ての人達がその挑戦を反対していました。

反対どころか、たまに馬鹿にしてくる声も聞こえてきました。

誰も応援してくれない挑戦ほど、孤独なものはありません。

出発当日の朝、空港で出発直前まで悩み、不安と孤独に向きあっていた時に父から電話がかかってきました。

「お前を信じてるよ。」

その一言だけでした。
父の一言で涙を流し、そして、一歩踏み出すことができたのです。

そして、マッキンリーの山頂についた時に「できない、不可能」は自分で作った心の壁であり幻想だと感じ、その壁が取れて始め、無限な空を感じていました。

そして今、重度の凍傷から再起が難しいと思われていましたが、再びヒマラヤに向かいます。

そして、また一つ心の壁を取り外して行こうと思います。

ナマステ

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