元セレブ妻のあかねさん⑤~あかねさんの過去~
深夜の焼き鳥屋へ入って飲み直すあかねさんとわたし。3ヵ月前に結婚式を済ませていた私。結婚生活はどう?的な話題から入ったと思います。そして自分の過去を話し出すあかねさん。あかねさんは短大を出た後に就職した会社で元旦那さんと出会ったそう。一回り近く年上の旦那さんとの間に子どもを授かり、すぐに寿退社。しかし、あかねさんにとっては幸せな結婚生活ではなかったようで。今でこそ、男性の育児参加が推奨される時代になりましたが、20年前はまだまだ、男は仕事!女は家庭!の時代。この地域は特に保守的な傾向が強く残っており、地元で結婚・子育てをする同年代の友人ですら未だに『働く女は家庭を蔑ろにしている』とガチで言うほどです・・・あかねさんの元旦那さんは自営業をされていたとのことなのでより一層に亭主関白的な傾向が強かったのかな、と思います。家庭を顧みずに仕事をされるタイプで、家事育児についてはあかねさんに任せっきり。ショッピングモールで、仲良く手を繋いでいる親子を見ては羨ましくて泣いていたそうです。そんな冷め切った結婚生活も10数年過ぎた頃に、あかねさんに転機が訪れます。それは、地元の同級生だった男性との再会。この再会をきっかけに、あかねさんは当時の複数の男友達とのお付き合いが始まったそうですお話を聞く限りでは、男女の仲という感じでもなく、地元の男友達のグループの中に参加するようになったようでしたが・・・夜遊びをするようになった・・・ってことですね・・・女子高生かあかねさん曰く、『世界が一変したのよね~』とのこと。息の詰まる灰色の結婚生活から解放されるようで、夜遊びにのめりこんでしまい運命の再会からほんの2カ月ほどで、自分から旦那さんに離婚を切り出したそうです(え、、、早)『元旦那の方もね~・・・何となく私の行動とか変化には気づいてたみたいで何も言わずに離婚してくれたんだよね。』専業主婦のあかねさん。親権は元旦那さんとなり、お金などの話も一切なく、あかねさんだけが家を出る形になった。『子どもが大学受験控えてた時期でさ・・・それだけが心残りだったんだけど「お母さん、お父さんと一緒だと笑えないんだ、ごめんね」って言って出てきたの』『だからさ、塾の生徒たちには子どもへの罪滅ぼしのつもりで愛情持って接してたんだよねぇ』ああ・・・だから退職後も執着されるのですね・・・教育業界で子どもと接してみてわかったのですが家庭環境や親との関係は子どものメンタルにもろに影響が出るということ・・・そもそも、中高生の精神状態って、思ってる以上に繊細で脆くて未熟。(だからこそ、学生時代に部活動や受験勉強など、何かに打ち込む経験を経ることで驚くほど強くなることも目の当たりにしました。)そんな不安定な時期に、ずっと自分の側にいて育ててくれた母親が突然理由もわからず家を出て行った時の、お子さんの心はどんなだっただろう・・・と思います。せめて、お子さんの受験が終わり、大学進学を見送るまで待つことはできなかったかなぁ・・・まぁ、他人がどうこう言う話ではないんですけど。離婚し家を出たことで、10数年ぶりに働くこととなったあかねさん。『離婚して気付いたんだけどね。専業主婦させて貰えるって恵まれてたのね』『結婚してた時は、ママ友と数千円するランチやオシャレなお店での飲み会なんかもしててオシャレするのにもお金なんて気にしたことなかったんだけど、今なんて美容室もいけないしネイルもセルフなの』聞けば、あかねさんの元旦那さん・・・月収は3桁超え・・・生活費としても相当な金額を渡されていたとのこと・・・セレブやん(あかねさんのバブリーな感じも納得)『今の旦那とは気が合うし、一緒にいて楽しいんだけど、こんなにお金で苦労するとは思ってなかったわ』若くして家庭に入ったことで、世間一般の基準がわからなくなってしまったのかな。。40歳を超えて社会の厳しさを知るのも大変だなと思いました愛か、お金か・・・難しいですよね。どちらも欲しいけど、愛もお金も、どちらか一方が与えるものではないのかな・・・ まだまだ続きます