私は彼を、宏ちゃんと呼んでいる。

 佑ちゃんよりも細身で小柄、優しくて可愛くて、こじれている男の子である。

 宏ちゃんに言わせれば、私の方がこじれているらしいが、そんな失礼な事を言うやつなのだ。

 とは言うものの、宏ちゃんは随分私を高く評価してくれている気がする。

それに比べて佑ちゃんは、誰かを評価したりしないし誰かの評価を気にしたりすることもない。それは、すごくいいことのように聞こえるけれど決してそうではない。

佑ちゃんは、日常の全てをフラットに受け止めているようにみえる。感情が希薄とゆってしまえばそれまでだが、四年近くも共に過ごしたのだ、あえて言葉にしようと思う。

と、ここまで書いて、まる二日間パソコンから離れてしまった。

何を書いても、どこかしっくりこないのだ。

だが、確認作業にこれは外せない気がしたので二日間じっくりと考えてみた。